「移転」という言葉は昔から様々な媒体で目にします。
それに加え「移店」という言葉もチラホラと目にするように…。
「移店」って…??
この「移店」っていう言葉、意味合いは漢字でなんとなく伝わりますが…。
…???
ということで、この「移転」と「移店」の言葉の意味を徹底的に調査してみましたよ!
本記事では、「移転」と「移店」の意味ついて、徹底調査した結果をわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「移転」と「移店」の意味の違い!
まずは、「移転」と「移店」の意味について端的にお伝えします。
一方の「移店」とは、存在しない言葉であり間違いです。
ということで、結論からご紹介しました。
では、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「移店」とは!
「移店」という言葉、実は存在しません。
要するに、間違った言葉です。
「移店」の「移」は移るという意味。
「移店」の「店」はお店、店舗のこと。
つまりは、「お店が別の場所へ移った」といった意味で使われるようになったものと思われます。
しかも、「移転」も「いてん」、「移店」も「いてん」なので、何らかのタイミングで「転」「店」が入れ替わったのではないでしょうか。
②「移転」の意味とは!
一方の「移転」は、住所を移すという意味があります。
要するに、「引っ越し」のことですね。
たとえば、自宅や事務所、工場や店舗などの住所を別の場所へ移すこと。
お店が別の住所へ移った場合は、こちらの「移転」が正しいのです。
「移転」という言葉には、住所を移すほかに「権利」を移すといった意味もあります。
「権利」とは、具体的には「所有権」とか「著作権」など。
そういった権利を、別の誰かに渡す場合に「移転」が使われるのですね。
住所を移す以外の意味があることも覚えておきましょう。
③「移転」と「移店」の違いを整理!
ということで、ここで一度「移転」と「移店」の違いを整理します。
お店や事務所、自宅などの住所を移すのが「移転」です。
そして、「移店」という言葉は存在しません。
ですから、「移店」は間違いということ。
しかし、言葉というものは時代と共に新たに生まれたり、廃れていったりしながら変化していくもの。
もしかしたら、「移店」という言葉が数年後に市民権を得る時が来るかもしれませんね。
2.「移転」と「移店」の辞書での意味!
今度は、辞書で「移転」と「移店」の意味がどのように表記されているのか確認していきます。
①「移転」の辞書での意味!
【移転】
①(事務所・役所などの)場所・住所を移すこと。引っ越し。「会社を―する」「―届」
②権利を他に移すこと。「―登記」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で解説したとおり、「住所」と「権利」の移動ということです。
②「移店」の辞書での意味!
解説のとおり、「移店」という言葉は辞書にも存在しませんでした。
間違いですね。
3.「移転」の使い方!
続いて、「移転」の使い方を例文で紹介します。
・店舗移転のお知らせハガキをお得意様に郵送した。
・東北地方から首都圏へ移転することになりました。
・移転のために運送会社に見積りをお願いした。
・自宅の所有権の移転を検討した。
・商標権を移転するため契約書を締結する。
4.「移転」には似た意味の言葉がたくさんある!
「移転」には他にも似た意味の言葉がたくさんあります。
下の関連記事も、どうぞ参考にしてみてください。
もしよかったら、覗いてみてくださいね。
まとめ
以上が、「移転」と「移店」の意味についてでした。
「移転」は、店舗や自宅などの住所を移すことです。
引っ越しのことですね。
そして一方の「移店」ですが、これは存在しない言葉です。
間違いということ。
「移店」は使ってはいけませんよ。
気を付けましょう。