文章などでしょっちゅう使われる「なお」と「おって」。
「なお」には様々な意味がありますが、本記事では前の文章に補足的な文章を繋げるときに使う時の「なお」について紹介します。
この前の文章に繋げる「なお」は、「それに加えて」「付け加えると」「加えていうと」という意味。
そして、「おって」ですが…2つの意味があります。
一つ目は、「後日」「のちほど」「近いうちに」という意味。
二つ目は、「追伸」「付け加えて」という意味で、これは「追って書き」といって文字にして書く時しか使えない言葉です。
しかも、この「おって」は、なんと「なお」と同じ意味!
では、この「なお」と「おって」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「なお」と「おって」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「なお」と「おって」の例文!使い方を簡単な短文で!
・本日よりオフィシャルサイトで公開されているが、新曲のリリース情報については、おって発表される予定。なお、黒崎めぐみと柏崎海によるW主演映画の主題歌を担当することも決定している。
・なお、セミナー開催後は、人事・財務・借金でお悩み方のための相談会を開きます。ご参加希望の方は、連絡先に「セミナー希望」と書いてご連絡ください。おって詳細を報告させていただきます。
・調査および修正作業が完了し次第、おって、緊急メンテナンス作業を実施いたします。なお、障害の修正完了などの詳細は、すべての対応が完了し次第、あらためてご報告させていただきます。
・誠に勝手ながら、営業時間を下記の通り変更させていただきます。何卒ご理解いただきますようお願いいたします。なお、ホームページに記載されている営業時間については、おって修正いたします。
・当会定款にて定められております正会員会費千円の納入をお願い申し上げます。何卒ご協力お願いいたします。なお、本年度開催の総会につきましては、おってご連絡申し上げます。
オリエンテーションは、原則として当初予定していた時間・内容は変更せず、4月18日から順次、日程を繰り下げて行います。なお、詳細はおって大学公式ホームページに掲載します。
・緊急支援事業につきましては、これまでに申請いただきました金額が予算額に近づきましたので、昨日をもちまして一旦募集を停止させていただきました。なお、2次募集につきましては、おってお知らせいたします。
熊本奨学金委員会において書類審査および面接をおこないますが、面接の日時はおって通知します。なお、結果は合格者のみにお知らせします。
2.追って書きの「おって」の使い方の例文!【手紙の文字】
・何卒よろしくお願いいたします。おって、次回のランチミーティングも楽しみにしています。【「なお」へ置き換え可能】
・末筆ながら、芳川様のいっそうのご活躍を心よりお祈りいたしております。季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。おって、次回お会いできることを楽しみにしております。【「なお」へ置き換え可能】
・先日は大変有難うございました。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。おって、お土産の品をいただきありがとうございました。社内のみんなで美味しくいただきました。【「なお」へ置き換え可能】
・どうぞお体に気をつけてお過ごしください。おって、今度ランチに行きませんか? 先日お世話になったお礼をしたいと思っています。【「なお」へ置き換え可能】
・6月15日の13時までご参集くださいますようお願いいたします。おって、当日お車でお越しの場合は、東西百貨店の駐車場をご利用いただだけます。【「なお」へ置き換え可能】
まとめ
以上が、「なお」と「おって」の例文についてでした。
参考にしてください。
追って書きとして使う、「おって」と「なお」はどちらも同じ意味です。
ただし、この場合「おって」と「なお」よりは、「追伸」や「PS」などが一般的。
しかも、追って書きは「手書き」のものに使うのが基本です。
そもそも、追って書きとは書き終えた後でつけ加えるものであって、これは手書きならではのもの。
電子メールやワード文書などは、書き換えが容易にできますので、追って書きを加えるべきではないといった意見が主流になりつつあります。