「感動」と「感銘」。
そういわれれば、似た言葉が2つ存在します…。
私は、映画やスポーツ観戦が大好きなので、しょっちゅう「感動」しています。
この場合の「感動」は、「感銘」とは違うものなのだろうか?
でも、「映画をみて感動した」といいますし、「映画をみて感銘を受けた」といいますよね…。
もしかして、同じ意味なのか??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「感動」と「感銘」には明確な違いがありました!
本記事では、「感動」と「感銘」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「感動」と「感銘」の意味の違い!
最初に、「感動」と「感銘」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「感銘」とは、物事に感じて忘れられないほど強く心を動かされること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「感動」の意味とは!
「感動」は、物事に感じて強く心を動かされること。
たとえば、「サッカー日本代表チームの負けがほぼ決まったと思われた終盤のまさかの逆転劇に感動した」といった使い方をします。
「もう無理だろうな…」という気持ちでいた中での逆転勝利ですので、「信じられない!」という気持ちになりますよね。
つまり、心が「もう無理…」→「信じられない!」→「やったー!」というように、強く動きます。
こういったように、強く心を動かされることが「感動」ということ。
こういった「感動」は、スポーツの他に映画やドラマなどを鑑賞しても得ることが可能ですよ。
映画やドラマの場合は、「平常心」→「素晴らしい!」といった心の動きに。
「素晴らしい!」以外にも、心の動きは作品の内容によって様々です。
②「感銘」の意味とは!
「感銘」は、物事に感じて忘れられないほど強く心を動かされること。
「感銘」も「感動」と同じように、物事に感じて強く心を動かされることです。
ただし、「感銘」の場合は「強く心を動かされる」ことが、その心に刻み込まれます。
要するに、「忘れられない」ということであり、永続的に心を動かされているということ。
そもそも「感銘」の「銘」という字には、「きざむ」「しるす」という意味があります。
たとえば、前項で紹介した例文「サッカー日本代表チームの負けがほぼ決まったと思われた終盤のまさかの逆転劇に感動した」といった場合。
その「感動」は、時間の経過とともに薄らいでいき、やがては忘れてしまいます。
ただし、「サッカー日本代表チームの負けがほぼ決まったと思われた終盤のまさかの逆転劇に感銘を受けた」となった場合はどうでしょうか。
このように「感銘」になると、感情が心に刻み込まれますので、この先忘れることはないということです。
「感銘」を受けた人のその後は、おそらくサッカー日本代表チームを生涯応援し続けることになるでしょう。
ちなみに「感銘」も、「感動」と同様に映画やドラマなど、様々なものから得ることができます。
③「感動」と「感銘」の違いを整理!
それでは、ここで一度「感動」と「感銘」の違いを整理します。
物事に感じて強く心を動かされるのが「感動」。
そして、物事に感じて忘れられないほど強く心を動かされのが「感銘」。
「感動」は一時的なもので、「感銘」は生涯続くことになります。
2.「感動」と「感銘」の辞書での意味!
続いて、辞書による「感動」と「感銘」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「感動」の辞書での意味!
【感動】
・深く物事に感じて心を動かされること。「―を覚える」「無―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「感銘」の辞書での意味!
【感銘】
・忘れられないほど深い感動を受けること。「―を受ける」
引用元:旺文社国語辞典
「忘れられない」とありますので、説明どおりですね。
3.「感動」と「感銘」の使い方!
次に、「感動」と「感銘」の使い方を例文で紹介します。
①「感動」の使い方!
・父の目と娘の目、2つの視点から描き出した「父の日」に必見の感動ムービー。
・ブルーインパルスの飛行は、言葉では言い表せない感動がありますよね。
・動物たちのスクープ映像を感動のエピソードとともに紹介する。
・社長からのメッセージ広告が感動的だと話題になっています。
②「感銘」の使い方!
・「日本語の『もったいない』という言葉に感銘を受けた」と述べた。
・「礼儀正しくて、いつでもお辞儀をしてくれる」と日本の人々に感銘を受けたと明かした。
・今日くじけそうな私を勇気づける、大変感銘を受けたメッセージに出会いました。
・滲み出る人間らしさに深く感銘を受けた彼らが、25年の時を経て映画化を実現させた。
4.「感動」や「感銘」には似た意味の言葉がたくさんある!
「感動」や「感銘」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「感動」と「感銘」の意味の違いと使い分けについてでした。
「感動」は、物事に感じて強く心を動かされること。
「感銘」は、物事に感じて忘れられないほど強く心を動かされること。
「感動」と「感銘」はどちらも心を動かされることですが、それが忘れられず生涯続くのが「感銘」です。