よく文書や会話で使われる言葉、「すなわち」。
漢字では「即ち」と書きます。
意味は3種類あり、①「前に述べたことを別の言葉で説明しなおす」、②「前に述べたことと次に述べることとが、まったく同じであることをあらわす」、③「前件の事実によって、後件の事実が自然に成り立つことをあらわす」ということ。
言い換えるならば、①が「つまり」、②が「まさしく」、③が「その時は」という意味です。
では、この「すなわち」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「すなわち」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「すなわち」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・私は東北地方出身で、今回の就職で初めて首都圏に来たのですよ。すなわち田舎者ということですよ…。【①つまり】
・このレストランには厳格なドレスコードがあります。すなわちこのレストランで食事をするためにはスーツとネクタイが必要だということです。【①つまり】
・髪のセットが上手だからといって、美容師になれるわけではない。すなわち美容師資格がなければ駄目だということだ。【①つまり】
・インターネットにつながりにくいということは、人が多くいる場所で同時に携帯電話が使われる、すなわち電波の干渉が発生しているということです。【①つまり】
・一対一の試合とは、すなわち戦いである。特にトーナメントになると、生き残りをかけた戦いだ。【②まさしく】
・彼の頭の中の情報量は人並外れている。すなわち歩く百科事典といっても過言ではないだろう。【②まさしく】
・かつてアメリカでは、野生化していた牛を駆り集めてそれを何日もかけて移送する仕事があった。すなわちカウボーイだよ。【②まさしく】
・これは、第4次産業革命とも呼ばれております。すなわち全世界を巻きこんだ社会構造の変革が、すぐそこまで迫っているのです。【②まさしく】
・あなたの家族も、主イエスを信じれば、すなわち救われる。【③その時は】
・我に大力量あり、風吹けばすなわち倒る。【③その時は】
・彼は最強のチャンピオンだ。戦えばすなわち勝つ。【③その時は】
2.「すなわち」の類義語!
続いて、「すなわち」と似た意味の言葉を紹介します。
まず、①の意味としては、冒頭でも触れた「つまり」。
あと「言い換えるならば」も当てはまります。
それから、②の意味では「まさしく」。
その他には、「取りも直さず」があります。
最後の③の意味では、「その時は」。
その他には以下のとおりです。
「そうすれば」
「行き着くところ」
「それによって」
「そうすることで」
などがあります。
まとめ
以上が、「すなわち」の例文についてでした。
説明したとおり、「すなわち」には3つの意味があり、微妙ではありますが違いがあります。
使う際は気をつけてくださいね。
ちなみに、「すなわち」は漢字で「即ち」と紹介しましたが…。
実は、「即ち」以外に「則ち」や「乃ち」があります。
全て意味は同じで、どれを使っても間違いではありませんが、最も一般的なのが「即ち」です。