「同意」と「共感」。
この2つ、まぎらわしいですよね…。
もしかして、同じ意味として使えるのだろうか…？？
確かに、「傘を持って行くべきという意見ですが、私も同意します」といいますし、「傘を持って行くべきという意見ですが、私も共感します」ともいいますよね…。
意味もほぼ同じことを示しているような…。
でもちまたでは、「共感」には使えても「同意」には使えない場合があるという噂が！！
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ！
やはり、「同意」と「共感」には決定的な違いがありました！
本記事では、「同意」と「共感」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください！
1.「同意」と「共感」の意味の違い！
最初に、「同意」と「共感」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「共感」とは、他の人の考えや意見や感情に対して、自分も同じように感じること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「同意」の意味とは！
「同意」は、他の人の考えや意見が同じということ。
「共感」は「感情」も含まれていますが、「同意」には「感情」が含まれていません。
感情的なものではなく、他人と同じ考え、同じ意見という意味であるのが「同意」です。
たとえば、「A氏は傘を持って行くべきという意見ですが、私も同意します」といった使い方。
この場合本人は、A氏と同じ意見で「傘を持って行くべき」という考えを持っているということです。
②「共感」の意味とは！
「共感」は、他の人の考えや意見や感情に対して、自分も同じように感じること。
ポイントは、前項でも説明したとおり「感情」が含まれること。
たとえば、「大切な人を失ったあなたの悲しみに共感します」といった使い方をします。
この意味は、あなたと同じように悲しく感じるということ。
まさに、「悲しみ」という「感情」です。
この例文で「同意」は使えません。
「大切な人を失ったあなたの悲しみに同意します」となると、少しおかしいですよね…。
ちなみに、「A氏は傘を持って行くべきという意見ですが、私も同意します」という例文の「同意」を「共感」に置き換えることが可能。
「A氏は傘を持って行くべきという意見ですが、私も共感します」というように、違和感なく使えます。
意味もほぼ同じですね。
③「同意」と「共感」の違いを整理！
それでは、ここで一度「同意」と「共感」の違いを整理します。
他の人の「考え」「意見」が同じということが「同意」。
そして、他の人の「考え」「意見」「感情」に対して、自分も同じように感じることが「共感」。
「共感」には、「同意」にはなかった「感情」も含まれます。
2.「同意」と「共感」の辞書での意味！
続いて、辞書による「同意」と「共感」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「同意」の辞書での意味！
【同意】
・他の人と同じように考え、また感じること。「まったく―である」
引用元：旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「共感」の辞書での意味！
【共感】
・他人の考えや感情に対して、自分もまったく同じように感じること。同感。「―を呼ぶ」「―を覚える」「彼の考え方に―する」
引用元：旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「同意」と「共感」の使い方！
次に、「同意」と「共感」の使い方を例文で紹介します。
①「同意」の使い方！
・下記のご利用条件をよくお読みいただき、ご同意の上ご登録お願します。
・保護者に事前の面談と同意書への署名を求めています。
・議会が今後30日以内に多数で同意すれば、ボルソナロ氏の拒否権を覆すことが可能。
・面会をご希望の場合は、事前に同意書を記入していただく必要があります。
②「共感」の使い方！
・こころの病を癒すために患者さんとの共感を心掛けて毎日の診療を行っています。
・あなたは賛成派と反対派のどちらの主張に共感できますか？
・飼い主の短い間のストレスの変化を愛犬が察知し、共感することをデータで示した。
・高校野球の魅力は、選手の姿に「共感する」こと。
4.「同意」や「共感」には似た意味の言葉がたくさんある！
「同意」や「共感」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「同意」と「共感」の意味の違いと使い分けについてでした。
「同意」は、他の人の考えや意見が同じということ。
「共感」は、他の人の考えや意見や感情に対して、自分も同じように感じること。
喜びや悲しみといった感情は、「同意」するものではありません。