「黒白」と「白黒」。
どっちも同じ意味だと思うのですが、どっちかが間違いなのだろうか?
ちなみに、検索件数では「白黒」が圧倒的に多いです。
ですが、「黒白」でも常に一定数検索されています。
では、正解は圧倒的多数の「白黒」??
ということで、「黒白」と「白黒」の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「黒白」と「白黒」の意味と正しい使い方について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「黒白」と「白黒」はどちらが正しい?
最初に「黒白」と「白黒」、どちらが正解か簡潔にお伝えします。
そして、どちらも「是か非か」「善か悪か」といった意味があります。
つまり、「黒白」と「白黒」は同じ意味であり、どちらも正しいということ。
それでは、読み方や語源も含めて、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「黒白」は「こくびゃく」?「しろくろ」?意味は?
「黒白」は、前段で説明したとおり、色の「黒」と「白」、あと「是か非か」「善か悪か」という意味です。
色としては「黒白のシマのネコを飼っている」といった使い方をします。
「是か非か」「善か悪か」としては、「黒白をハッキリさせる」や「黒白をつける」といった使い方をしますよね。
この場合、「白」が「善」、「黒」が「悪」です。
意外なのは、「くろしろ」という読み方の他に「こくびゃく」という読み方があること。
本来の読み方は「こくびゃく」であり、「くろしろ」は間違いであるという説があります…が…。
調べてみたのですが、「こくびゃく」「くろしろ」どちらも辞書にありますし、言葉の起源に関しても読み方までは記載されていませんでした。
真相は不明です…。
ちなみに、「黒白」の語源は囲碁の黒い碁石と白い碁石。
②「白黒」の語源は「モノクローム」?
「白黒」の意味も「黒白」と同じで、色の「白」と「黒」、それから「是か非か」「善か悪か」ということ。
「白黒の模様のネコ」や「白黒をハッキリさせる」といったようの、「黒白」と全く同じ使い方をします。
そして、「白黒」の読み方は「しろくろ」だけ。
「びゃくこく」とはいいません。
ちなみに、語源は「モノクローム」の「モノクロ」ではないかといった説もあるようですが、こちらも「黒白」同様に囲碁の碁石説の方が有力のようですね。
2.「黒白」と「白黒」の辞書での意味!
続いて、辞書による「黒白」と「白黒」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「黒白」の辞書での意味!
【黒白(くろしろ)】
①黒と白。
②物事の是非。こくびゃく。「―つける」
引用元:旺文社国語辞典
「『こくびゃく』のことですよ」ということは、元祖は「こくびゃく」なのか??
【黒白(こくびゃく)】
①黒と白。
②物事のよしあし。是と非。善悪。正邪。「法廷で―を争う」「―をつける」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「白黒」の辞書での意味!
【白黒】
①白と黒。「目を―させる(=驚いて、または苦しんで目をきょろきょろさせる)」
②物事のよしあし。是と非。無罪と有罪。黒白(こくびゃく)。「―をはっきりさせる」
③写真・映画などで、色彩のついていないもの。モノクローム。「―映画」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明したとおりの内容です。
意味③に、「写真」「映画」とありますが、この部分は「黒白」にはありませんでした。
ということは、「白黒映画」は「黒白映画」とはいわないのか?
調べたのですが、他の辞書では「黒白」にも「写真」「映画」の記載がありました。
つまり、意味は全く同じということ。
3.「黒白」と「白黒」の使い方!
最後に、「黒白」と「白黒」の使い方を例文で紹介します。
①「黒白」の使い方!
・壁の黒白の模様が美しい。
・黒白を裁判で争う。
・黒白を分かつ二人の運命。
②「白黒」の使い方!
・目を白黒させて驚いた。
・白黒の写真。
・白黒をつけようではないか。
まとめ
以上が、「黒白」と「白黒」の意味についてでした。
「黒白」と「白黒」は同じ意味です。
黒い色と白い色のこと。
あとは「是か非か」「善か悪か」という意味もあります。
どちらを使っても何も問題ありませんよ。