「お知らせ」と「通知」。
よく文書を作成する際に使いますよね…。
タイトルの最後に、「(お知らせ)」とする場合もあれば「(通知)」とする場合もあります。
さてさて、どちらを使うべきか???
使い方に決まりはあるのだろうか???
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「お知らせ」と「通知」の意味と使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「お知らせ」と「通知」の意味に違いは?
最初に、「お知らせ」と「通知」の意味と使い分け方法を簡潔にお伝えします。
意味はどちらも同じです。
ただし、その内容の重要度が低い場合は「お知らせ」で重要度が高い場合は「通知」といった使い分けをするのが一般的。
一言で表現すると、こういった使い分けです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「お知らせ」の意味とは!
「お知らせ」は、知らせることであり、また、その内容のこと。
正確には「知らせ」。
「知らせ」の最初に「お」をつけて、丁寧に表現しているということです。
誰かに知らせることなので、意味は「通知」とかわりません。
ただし、一般的に「公式な文書」「重要度が高い」ものに使われることが多いのが「通知」であるのに対し、「お知らせ」は比較的「くだけた場面」「重要度が低い」ものに使われます。
つまり、「確実にお伝えしたい!」のが「通知」で、「情報提供しますね…」的なのが「お知らせ」と言ってもよいでしょう。
ですから、「お知らせ」は会社間の文書というよりは、掲示板や町内会の回覧板などで多く使われます。
たとえば、「ごみ収集日変更のお知らせ」といった使い方ですね。
ただし、「お知らせ」ではなく「知らせ」にはもう一つの意味があります。
それは、「何かのきざし」「前兆」という意味。
たとえば、「虫の知らせだったのか、目を覚ましたよ」といった使い方をします。
この「何かのきざし」「前兆」という意味は、「通知」にはありません。
ですから、「虫の知らせ」を「虫の通知」とは言いませんよ。
「知らせ」独自の意味です。
ちなみに、「虫のお知らせ」とはいいません、必ず「虫の知らせ」です。
②「通知」の意味とは!
「通知」も、知らせることであり、また、その内容のこと。
「お知らせ」と意味は同じなのですが、「通知」は「お知らせ」と比較して「公式な文書」「重要度が高い」ものに多く使われます。
たとえば、「通知文書」や「決定通知」といったもの。
仮に「通知文書」を「お知らせ文書」、「決定通知」を「決定のお知らせ」と表現しても間違いではありませんが…。
なんとなく、「お知らせ」の方が拍子抜けしてしまうような柔らかさがにじみ出てしまいます…。
公式な場合、また重要度が高い場合は「通知」を使う方が無難。
使い方を迷ったら、「通知」の方を選択しましょう。
③「お知らせ」と「通知」の使い分けを整理!
それでは、ここで一度「お知らせ」と「通知」の意味と使い分け方法を整理します。
「お知らせ」と「通知」は、どちらも意味は同じ。
知らせることであり、また、その内容のことです。
ですが、重要度が低いものは「お知らせ」で、重要度が高いものが「通知」、といった使い分けが一般的です。
2.「お知らせ」と「通知」の辞書での意味!
続いて、辞書による「お知らせ」と「通知」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「お知らせ」の辞書での意味!
【知らせ】
①知らせること。また、その内容。「合格の―」
②何かが起こるようなきざし。前兆。「虫の―」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおり、2種類の意味があります。
②「通知」の辞書での意味!
【通知】
・告げ知らせること。また、その知らせ。「―表」「採用―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
3.「お知らせ」と「通知」の使い方!
次に、「お知らせ」と「通知」の使い方を例文で紹介します。
①「お知らせ」の使い方!
・安全啓発イベントを開催しますので、お知らせいたします。
・年末年始休業期間のお知らせ。
・配当予想の修正に関するお知らせ。
・進展があればお知らせくださいますようお願いします。
②「通知」の使い方!
・建築物の解体時等における残置物の取扱いについて(通知)
・新卒採用に関する「内々定」の通知を約4万人に誤送信していた。
・登録商標の原簿削除には所有者への事前通知が必要。
・参加者が出欠登録をおこなうとメールなどで通知を受け取れる。
4.「お知らせ」や「通知」には似た意味の言葉がたくさんある!
「お知らせ」や「通知」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「お知らせ」と「通知」の意味と使い分けについてでした。
「お知らせ」と「通知」は、どちらも知らせることであり、また、その内容のこと。
ですが、比較的公式な場面で使われるのが「通知」の方。
くだけた物事に対して使われるのが「お知らせ」です。
使い分けに悩んだ時は、「通知」を選択する方が無難です。