「商品」と「品物」。
なんとなく、どちらもプレゼントする時に使う言葉ですよね…。
また、「商品を売る」といいますし、「品物を売る」ともいいます…。
ということは、「商品」と「品物」は同じ意味??
実は!違いがあります!
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「商品」と「品物」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「商品」と「品物」の意味の違い!
最初に、「商品」と「品物」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「品物」とは、何かに使用する形のある物のことです。
短くまとめると、こういった違いになります。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「商品」の目的とは!
「商品」は、売るための物とサービスのことです。
つまり、売り物ですね。
街のお店や、インターネットに陳列されていて、購入が可能な物が全て「商品」です。
ですから、「売る」ことを目的としていない物は「商品」ではありません。
そして、もう1つのポイントは「物」以外も含まれるということ。
これは、つまり「形」がない「サービス」のことです。
たとえば、商品を加工したり、組み立てして更に付加価値を付けるサービス、これも「商品」の1つなのですね。
その他にも「マッサージ店」や「英会話教室」なども、サービスとして形のない商品を売っているのです。
②「品物」の目的とは!
「品物」は、何かに使うことを目的にした形がある物のこと。
「何かに使う」という部分がポイント。
ちなみに、使う目的が全くない場合、これは「品物」ではなく「物」です。
たとえば、河原に転がっている石、これは使う目的がないので「品物」ではなく「物」ということ。
ですが、庭に観賞用に置いている石は、観賞という目的があるので「品物」。
実際には、誰かに贈ったりすることを目的とした物の意味として使われることが多い言葉です。
また、「売る」という目的があった場合、これも「何かに使う」ことに含まれますので当然「品物」となるわけですね。
そうなると、「売るため」の「商品」は、「品物」に言い換えることができます。
この部分では「商品=品物」ですね。
ただし、自分で育てて自分で食べるための野菜の場合、これは売り物ではないので「商品」ではなく、「品物」となります。
ちなみに、「品物」は必ず「形がある物」に限定されますので、形のない「サービス」は含まれません。
ですから、英会話教室で提供されているサービスは、「品物」ではありませんよ。
③「商品」と「品物」の違いを整理!
それでは、ここで一度「商品」と「品物」の違いを整理します。
売ることを目的にした物やサービスが「商品」。
何かに使用する形のある物が「品物」です。
「売る」ということは、「何かに使う」ことの1つですので、この部分では「商品」と「品物」の意味が重なります。
ただし、サービスとしての「商品」は「品物」ではありませんよ。
2.「商品」と「品物」の辞書での意味!
続いて、辞書による「商品」と「品物」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「商品」の辞書での意味!
【商品】
・売るための品物およびサービス。商売の品物。「―価値」「本日の目玉―」引用元:旺文社国語辞典
「売るため」の「品物」と「サービス」ということですね。
②「品物」の辞書での意味!
【品物】
・しな。物品。特に、商品。引用元:旺文社国語辞典
「形のある物」といった説明がありませんが、「しな」の定義は「形のある物」となっています。
3.「商品」と「品物」の使い方!
次に、「商品」と「品物」の使い方を例文で紹介します。
①「商品」の使い方!
・商品開発部
・商品券
・商品先物取引
・商品カタログ
②「品物」の使い方!
・品物を頂いた御礼。
・粗品として最適な品物。
・品物に手紙を添えて贈る。
・陳列棚に品物を並べる。
4.「商品」や「品物」には似た意味の言葉がたくさんある!
「商品」や「品物」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「商品」と「品物」の意味の違いと使い分けについてでした。
「商品」は、販売を目的にした物やサービスのこと。
「品物」は、形があって何かに使う目的のある物のことです。
販売目的の形のある「商品」は、「品物」と意味が重なるということ。
ただし、形のないサービスは「品物」とはいいません。