労働組合などの年1回の恒例行事、呼び方が2種類存在します。
1つが、「第○○会○○労働組合定時総会」。
もう1つが、「第○○会○○労働組合定時大会」。
つまり、「総会」と「大会」です。
「定時」のところは、「定期」だったりしますが、どちらも意味は同じですね。
では、「総会」と「大会」、何がどう違うのか!!
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に調べてみましたよ!
本記事では、「総会」と「大会」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「総会」と「大会」の意味の違い!
最初に、「総会」と「大会」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「大会」とは、ある団体の全体的な会合のこと。
簡単にまとめると、こういった違いになります。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「総会」と「大会」の違いのポイントはその目的!
「総会」と「大会」の最大の違いは、その目的にあります。
「総会」の目的は、その団体の意思決定といった大きな目的が存在するのですね。
たとえば、企業の株主が集まる「株主総会」では、その企業の経営方針などが決定されます。
その他に、その会社の役員の選任や解任なども。
一方の「大会」の方は、厳密にはその団体の意志を「決定するためのもの」といった定義はありません。
ですから、意見が分裂したとしても、必ず決を採らなくてよいということ。
もちろん、「大会」でその団体の意思決定をしてよいですし、決定しなくてもよいということです。
②「総会」と「大会」には参加者の違いがある!
「総会」の方は、その団体に所属する人物全員が参加することが基本。
その団体の意志決定なので、全員参加が基本なのですね。
仮に、都合が悪く参加できない場合は「委任状」を提出します。
これは株主総会でも同様。
一方の「大会」は、全員参加しなくてはいけないというものでありません。
ですから、「定時大会」といった名称で会合が行われる場合は、「全員参加」といったものではない場合が多くなります。
③「大会」は競技やイベントで使われることが多い!
「大会」には、ある団体の全体的な会合という意味の他に、「競技などの会合」といった意味もあります。
たとえば、「第○○回全国中学バスケットボール大会」など。
その他にも「水泳大会」「百人一首かるた選手権大会」など、様々な競技の「大会」があります。
どちらかといえば、「大会」=「競技」といった使われ方の方が多いかもしれませんね。
④「総会」と「大会」の違いを整理!
ということで、ここで一度「総会」と「大会」の違いを整理します。
ある団体の意思決定を目的に、その団体に関係する人物全員が出席する会合が「総会」です。
そして、ある団体の全体的な会合が「大会」。
「大会」には、「全員参加」「意志決定」といった定義はありません。
2.「総会」と「大会」の辞書での意味!
続いて、辞書による「総会」と「大会」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「総会」の辞書での意味!
【総会】
・ある団体の関係者全員が参加する会合。その団体の最高議決機関となる。「株主―」「生徒―」
引用元:旺文社国語辞典
「関係者全員」と「最高議決機関」という部分が「総会」のポイント。
②「大会」の辞書での意味!
【大会】
①多人数による盛大な会合。「スポーツ―」
②ある組織の全体的な会合。「組合―」
引用元:旺文社国語辞典
意味①が競技などのことですね。
そして意味②は「全体的な会合」ということだけで、それ以外の意味はありません。
3.「総会」と「大会」の使い方!
次に、「総会」と「大会」の使い方を例文で紹介します。
①「総会」の使い方!
・社員総会
・国連総会
・PTA総会
・総会議長
・総会議事運営規程
②「大会」の使い方!
・決起大会
・党大会
・大会要項
・弁論大会
・eスポーツ大会
4.「総会」や「大会」には似た意味の言葉がたくさんある!
「総会」や「大会」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「総会」と「大会」の意味の違いと使い分けについてでした。
「総会」は、ある団体の意思決定を目的に、その団体関係者全員が出席する会合のこと。
「大会」は、ある団体の全体的な会合のことです。
意志決定の必要がない場合や、規模が大きすぎて全員の出席が困難な場合は「大会」となる場合が多くなります。