乳製品である「チーズ」、美味しいしとても便利。
ピザやリゾット、グラタンやチーズフォンデュ、さらにチーズケーキと様々な食べ物に使われます。
しかも、手を加えることなくそのまま食べても美味しい!!
ところで、この「チーズ」ですが、言葉の響きからするにどう考えても外来語だろう…と思っていたら…。
なんと!「チーズ」は漢字表記できるらしい!
ということで本記事では、「チーズ」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「チーズ」を漢字で書くと?
最初に、「チーズ」の漢字表記を端的にお伝えします。
下のとおり!
この「乾酪」が「チーズ」のこと。
「乾燥」の「乾」に「酪農」の「酪」で、「かんらく」とも読みます。
一応、辞書で「チーズ」をどのように説明しているのか調べてみました。
【チーズ(cheese)】
・牛などの乳に酵素を加えて、たんぱく質を凝固させ、発酵させた食品。乾酪。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、別名で「乾酪」と漢字が紹介されています。
ちなみに、「乾酪(かんらく)」でも調べてみました。
【乾酪(かんらく)】
→チーズ
引用元:旺文社国語辞典
たった一言、「チーズ」と記載あり。
それでは、次項ではこの漢字の由来について説明します。
2.「チーズ」の漢字の由来!
「チーズ」を漢字で書くと、「乾酪」。
「チーズ」の漢字表記に、「乾酪」が当てられた理由は漢字の持つ意味に由来します。
「乾酪」の「乾」は、「乾燥機」「乾燥剤」といった使い方をするとおり、「かわく」とい意味。
そして「乾酪」の「酪」は、「酪農」といった使い方をしますが、「ちちしる」のこと。
また、「牛やヒツジなどの乳からつくった飲料や食品」という意味もあります。
つまり、「乾酪」という漢字の意味をそのまま表すと、「牛などの乳を、乾かし水分を抜いてつくった食品」ということ。
まさに、牛乳が固形になった「チーズ」にピッタリの漢字です。
前項で、辞書の「チーズ」を紹介しましたが…。
そこに、「牛などの乳に酵素を加え、タンパク質を凝固させて発酵させた食べ物」と記載されています。
これは、牛乳のタンパク質部分だけを固めるということで、つまりは水分を抜き取るということ。
「乾酪」という漢字の意味が、そのまま当てはまりますね。
余談ですが、同じように乳の水分を抜いてつくる「バター」は「牛酪」と書きます。
なんとなく、「バター」も牛乳から水分を抜くので、「乾酪」が当てはまるような気がしますよね…。
しかし、実は日本において「バター」と呼ぶためには、牛の乳が原料でなくてはいけません。
逆に、「チーズ」の方はヒツジの乳でもオッケーなので、「牛酪」という字を使うと違和感がうまれます。
したがって、牛でもヒツジでもつくれる「チーズ」が「乾酪」。
牛だけでつくる「バター」が、「牛酪」です。
まとめ
以上が、「チーズ」の漢字表記とその由来についてでした。
参考にしてください。
「チーズ」を漢字で書くと、「乾酪」です。
「乾酪」の「乾」は、「かわく」とい意味。
「乾酪」の「酪」は、「ちちしる」「牛やヒツジなどの乳からつくった飲料や食品」という意味です。
「乾酪」という言葉は、こういった漢字の持つ意味が由来しています。