「レモン」は、その果実を直接食べるには酸っぱ過ぎますが…。
料理に果汁を搾って使ったり、輪切りにして添えて使うと、料理や飲み物の味がグーンとアップします。
なくてはならない、わき役的なフルーツですね。
ところで、この「レモン」…なんとなく外来語的な響きですが…。
時々、製品名などをとおして漢字を目にすることがあります。
この漢字って、単なる当て字?それとも正式な漢字?
ということで本記事では、「レモン」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
漢字の「書き方」「覚え方」も含めて説明しますので、ご期待ください!
1.「レモン」を漢字でどう書く?
最初に、「レモン」の漢字を端的にお伝えします。
「レモン」の正式な漢字ですよ。
凄く画数が多くて、覚えにくい漢字ですよね…。
でも、漢字の細かい部位をそれぞれ分解すれば、覚えやすくなりますよ。
まず、「檸檬」の「檸」から。
これは、「きへん」の横にカタカナの「ウ」、その下に漢字の「心」、漢数字の「四」、ローマ字の「T」と並びます。
ただし、「四」は正確には「皿」、そのことを忘れずに。
そして覚え方ですが、「きへん」は置いておいて、右側だけ「ウシン・シティー」と覚えてみてはどうでしょうか。
「ウ」「心」「四」「T」で、「ウシン・シティー」。
それから、漢数字「四」は、正確には「皿」ですので、「サラ」で覚える方法もあります。
「木」「ウ」「心」「皿」「丁」で、「キウゴコロ、サラチョウ」。
この場合、「四」は「皿」に、「T」は何丁目の「丁」に置き換えます。
続いて、「檸檬」の「檬」の方。
これは、「きへん」があってその右に「くさかんむり」、その下にカタカナの「ワ」、漢数字の「一」、「豚」という字の右側の部分という順に並びます。
この場合も「きへん」は、置いておきましょう。
そして、「草」「ワ」「一」「豚」で、「草は1トン」と覚えます。
「檸檬」を全て合わせると、「ウシン・シティー、草は1トン」。
または、「キウゴコロ、サラチョウ、草は1トン」でどうでしょうか。
それでは、次項ではこの由来について説明しますね。
2.「レモン」の漢字の由来!
それでは、「レモン」そのものの由来と、「檸檬」という漢字の由来について説明します。
①「レモン」の由来!
「レモン」は英語で「lemon」。
ただし、正確には「Citrus limon」です。
これは、「シトラス・レモン」ということで、直訳すると「柑橘類のレモン」ということ。
レモンの原産地は、ヒマラヤ東部といわれています。
そして、アジアからヨーロッパへ、そこから世界へ広がりました。
その間、ヒンドゥー語の「limbu」から、ペルシャ語の「limun」、ラテン語の「limo」など、色々と変遷しながら、現在は英語で「lemon」です。
レモンは、甘さがなく、ほぼ酸味だけ。
ですから、「良くない物」といった意味合いだったらしい…。
確かに、英語で「lemon」は現在でも「不良品」「欠陥品」といった意味で使われています。
日本でも、あまり好ましくない市場ということで、「レモン市場」といった使われ方をしますが…。
「レモン市場」とは、売り手と買い手で品質の認識に違いがある市場ということ。
つまり、粗悪品であっても、買い手はそれを知らずに高値で買ってしまう市場という意味です。
②「檸檬」の漢字の由来!
続いて、漢字の「檸檬」。
漢字の「檸檬」は、中国由来の漢字、つまり漢名です。
ですから、中国語でレモンは「檸檬」。
ただし、中国語の「檸檬」の「檸」は、現在はもっと簡単な字に変化しました。
もともと、中国で「檸檬」はフルーツの「レモン」のことではなく、生薬の名称だったそうです。
しかも、読み方は「ネイモウ」。
この「ネイモウ」が、外国から伝わった「レモン」と音韻が似ていたことから、「檸檬」の漢字がフルーツの「レモン」に当てられたということらしい。
あくまでも、一説です。
まとめ
以上が、「レモン」の漢字表記とその由来についてでした。
参考にしてください。
「レモン」を漢字表記すると、「檸檬」です。
そして、「檸檬」は中国由来の漢字。
もともとは、「檸檬(ネイモウ)」という生薬に使われた漢字が当てられました。