漢字の「濱」。
「濱田さん」「濱口さん」など「浜」とともに名字などに使われる、おなじみの漢字です。
ただし、この「濱」と似た漢字がありますよね…。
下の漢字がそれ。
上の漢字、「濱」の旧字なのか?と思いきや…。
実は、「浜」の旧字が「濱」で、上の漢字は「浜」や「濱」の異体字のグループに入るそうです…。
余談ですが、「旧字」「俗字」「略字」といった「正字」と異なる漢字は全て「異体字」。
ところで、人の名字は古くから受け継がれてきていますので、「浜田」や「濱田」の人もいれば、上の異体字を使った人もいます…。
そこで問題となるのは、上の異体字をパソコンに出したい時…。
簡単に表示させることができません…。
ということで、パソコンへの出し方を徹底的に調べてみました!
本記事では、「浜」や「濱」の異体字をパソコンに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「濱」の異体字の出し方!
「浜」や「濱」の異体字をパソコンに表示させるには、主に2つの方法があります。
それでは、それぞれの方法について詳しく解説していきますね。
①「濱」の異体字は変換できる?
問題の漢字なのですが…。
実は、多くのパソコンにこの異体字が収録されているそうです。
ですから、試しに「はま」と打って変換してみてください。
「浜」はトップに候補として出てきますが、その下に「濱」、そして収録されているパソコンであれば後方に異体字も出てくるはずです。
もし、「はま」で出なかった場合は、「はまだ」「はまぐち」「はまざき」などの名字で変換してみてください。
名字の場合、「旧字」や「異体字」が使われる可能性が高いため、候補として出てくる確率が上がります。
試してみてください。
②「濱」の異体字は文字コードで!
変換だけで表示できなかった場合は「文字コード」を使いましょう。
パソコンに表示される文字には、それぞれ「文字コード」がついています。
ワードやエクセルなどに、この「文字コード」を打ち「F5」のキーを押すと、該当する文字が表示されるという仕組み。
そして、問題の異体字の文字コードが「6ff5」。
アルファベットは大文字でもいいので、「6FF5」でも大丈夫です。
具体的な手順は、たとえばワードに「6ff5」と打ち、「F5」のキーを押すだけ。
ただし、「6ff5」と打った後に「エンター」を押してはいけません。
変換が可能な状態を維持したまま、「F5」を押します。
したがって「6ff5」と打つ時は、変換不能となる「直接入力」ではなく、「全角英数」などに設定して打ってください。
また、ローマ字変換に設定している場合は、「全角ひらがな」などの日本語入力でも大丈夫です。
あと、参考ではありますが「浜」の文字コードは「6d5c」で、「濱」は「6ff1」です。
2.「濱」の異体字の出し方を効率化!
「浜」や「濱」の異体字が、変換だけで出てくるのであれば問題ないのですが…。
文字コードをいちいち打ち込むって、結構面倒ですよね…。
しかも、その文字コードをわざわざメモしておかなくてはいけませんし…。
でも、そういった手間を効率化する方法がありますよ!
それは、「単語登録」。
登録作業は少し面倒ですが、一度登録さえしておけば、以後は「変換」だけで異体字が表示されます。
登録作業自体も、それほど難しくないのでお試しください。
では、具体的な手順を説明します。
まずは、ワードなどを開いた時にタスクバーに出る「あ」「A」のアイコン、このアイコンを右クリックしてください。
右クリックで上のメニューが表示されますが、その中の「単語の登録」をクリックしましょう。
すると、下のダイアログボックスが表示されます。
上のダイアログボックスの、「単語」の空白に一度表示させた「濱」の異体字を貼り付けてください。
次に、「単語」の下段にある「よみ」の空白に「読み方」を打ちます。
「はま」と打つのが無難ですが、「は」でも何でも大丈夫ですよ。
最後は、一番下段の「登録」を押せば終了。
ダイアログボックスが残っていますので、「閉じる」を押して消します。
登録が完了したら、ワードなどで変換を試してみてください。
「よみ」に入れた読み方で、変換して異体字が出てくれば成功です。
まとめ
以上が、「浜」や「濱」の異体字をパソコンに表示させる方法についてでした。
「浜」や「濱」の異体字は、「名字での変換」を試して、出てこないようであれば「文字コード」を使って表示させてください。
また、一度出した「浜」や「濱」の異体字は、「単語登録」することで以後は「変換」だけで表示させることができるようになりますよ。
参考にしてください。