「きゅうり」は、生のまま味噌やマヨネーズをつけて食べても美味しいですが…。
漬物にしたり、酢の物にしたり、巻き寿司の具にしてもとても美味しい野菜です!!
ところで、この「きゅうり」ですが…普通は「きゅうり」か「キュウリ」といったように…。
平仮名かカタカナ表記されるのが一般的。
しかし、実は「きゅうり」には漢字がありますよ!
しかも、その漢字の数は1つだけではありません!!
ということで本記事では、「きゅうり」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
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1.「きゅうり」を漢字で書くと?
冒頭で触れましたが、「きゅうり」の漢字は1つだけではありません!
漢字表記は下のとおり、3種類もあります!
この「胡瓜」「黄瓜」「唐瓜」、全て「きゅうり」のこと。
この中でも、最も知られている漢字が「胡瓜」です。
もしかしたら、「胡瓜」という漢字は見たことがあるのではないでしょうか?
ちなみに、私の辞書では、「きゅうり」のことを下のとおり記載していました。
【きゅうり(胡瓜)】
・ウリ科の一年草。ふつう春から夏にかけて黄色の花を開く。果実は青いうちに食用にする。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、漢字表記は「胡瓜」と紹介されていました。
確かに、「胡瓜」という漢字は時々目にします。
それでは、次項ではこれら複数の漢字の由来について説明していきますね。
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2.「きゅうり」の漢字の由来!
「きゅうり」を漢字表記すると、「胡瓜」「黄瓜」「唐瓜」と全部で3つ。
それでは、それぞれの漢字の由来について説明していきます。
①「胡瓜」の由来!
まず、最も国民に浸透している「胡瓜」という漢字から。
「きゅうり」は、6世紀以降に古代中国から遣唐使によって日本国内にもたらされたとされています。
そして「きゅうり」は、中国語で「胡瓜」または「黄瓜」。
要するに、中国由来の漢字ということ。
中国語で「胡瓜」は「クークワ」と発音していたのですが、「クワ」の部分が発音しにくいということで、日本語の「ウリ」という読みを当てたといわれています。
つまりは、「クークワ」→「クーウリ」→「キュウリ」という流れ。
ちなみに、「胡瓜」の「胡」とは、古代中国から西方の地域にあった、少数民族の国名を指しています。
つまり、外国である「胡」という国から伝わった「瓜」ということ。
「きゅうり」はインドが原産地といわれていますので、中国にとっても外国から伝わったということですね。
②「黄瓜」の由来!
続いて「黄瓜」ですが、これは前項でも説明したとおり中国語の「きゅうり」のこと。
中国語で、「きゅうり」を「胡瓜」か「黄瓜」と書きます。
つまり、中国由来の漢字ということ。
実は、普段私たちが食べている「きゅうり」はまだ成長しきっていない子供。
だから、種も完成されておらず柔らかいので、種ごと食べることができます。
「きゅうり」は収穫せずに放っておくと、40センチを超える大きさになる他、色は黄色くなって種が固くなってしまうのですよ。
古代中国では、そういった熟して黄色くなった「きゅうり」を食していました。
要するに、「黄色い瓜」ということで「黄瓜」です。
③「唐瓜」の由来!
最後は「唐瓜」。
この「唐瓜」は、「からうり」とも読みます。
前々項で、「きゅうり」は6世紀以降に古代中国から遣唐使によってもたらされたと説明しましたが、この「唐」が由来。
遣唐使は、日本から古代中国の「唐」という国に派遣された使節団のことです。
この時に、色々なものが唐から日本に伝わったとされているのですが、「きゅうり」もその一つ。
したがって、「唐から伝わった瓜」ということで「唐瓜」と呼ばれるようになりました。
余談ですが、「唐瓜」という漢字は「きゅうり」以外の野菜にも使われています。
たとえば、「かぼちゃ」も「唐瓜」と呼びますし、「まくわうり」も別称が「唐瓜」。
もしかしたら、「かぼちゃ」も「まくわうり」も「唐」が関係しているのかもしれません。
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まとめ
以上が、「きゅうり」の漢字とその由来についてでした。
参考にしてください。
「きゅうり」を漢字表記すると、「胡瓜」「黄瓜」「唐瓜」。
「胡瓜」「黄瓜」は、中国での「きゅうり」の呼称が由来です。
そして、「唐瓜」はこれも古代中国の「唐」が由来。
いずれにしましても、全て中国由来ということですね。