なぜか、トンカツと一緒に出されることが多い「キャベツ」。
トンカツとピッタリ合ってとても美味しいですね!!
ところで、この「キャベツ」ですが…。
カタカナで表記しますので、おそらくは外国由来の言葉なのだろうなあ~。
と思っていたら、なんと実は漢字表記できるらしい…。
しかも、その漢字の数、1つだけではないという…。
ということで本記事では、「キャベツ」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「キャベツ」を漢字表記すると?
最初にお伝えしたとおり、「キャベツ」の漢字は1つだけではありません!
下のとおり、2種類あります!
玉菜(球菜)
ということで、この「甘藍」と「玉菜(球菜)」が「キャベツ」のこと。
そして、「甘藍」は「かんらん」、「玉菜(球菜)」は「たまな」とも読みます。
ちなみに、私の辞書によると、「キャベツ」の意味は下のとおり。
【キャベツ(cabbage)】
・[植]アブラナ科の越年草。初夏に淡黄色の花を開く。葉は結球性で食用。玉菜。かんらん。
引用元:旺文社国語辞典
別名で、「玉菜」「かんらん」とあります。
ですから、「甘藍」と「玉菜(球菜)」は「キャベツ」のことで間違いありません。
それでは、次項ではこの漢字の由来について説明します。
2.「キャベツ」の漢字の由来!
「キャベツ」を漢字表記すると、「甘藍」「玉菜(球菜)」の2つ。
それでは、それぞれの由来について説明していきますね。
①「甘藍」の由来!
「甘藍」は、そのまま読むと「かんらん」。
そして、この「甘藍」は中国由来の漢字です。
中国語で、「甘藍」は「キャベツ」のことなのですが、正確には「葉牡丹」のこと。
「葉牡丹」と「キャベツ」はよく似ていますが、厳密には別の植物です。
ただし、同じアブラナ科の植物であって、ルーツは一緒。
もちろん、「葉牡丹」も食べることができます。
ちなみに、「甘藍」の「甘」は中国語でも「あまい」「うまい」とい意味。
「甘藍」の「藍」は、中国語でも「藍染(あいぞめ)」の「藍(あい)」のことで、タデ科の植物のことです。
ですから、「甘」の「うまい」は意味がわかりますが、なぜタデ科の「藍」の字が使われたかはわかりません…。
下の写真が「葉牡丹」です。
そして、下が「キャベツ」。
②「玉菜(球菜)」の由来!
続いて、「玉菜(球菜)」ですが、これはそのまま「たまな」とも読みます。
そして、「玉菜(球菜)」の由来はキャベツの葉の見た目。
キャベツは、葉の部分が丸い玉のような「球状」です。
そういった形状から「玉菜」、もしくは「球菜」と呼ばれるようになりました。
この由来はわかりやすいですね。
キャベツは江戸時代にオランダ人によって日本に伝わりました。
伝わった当時は、食用ではなく観賞用。
その後時代が進むにつれて、食べられるようになりました。
ちなみに、「食用のキャベツは、玉菜(球菜)とは呼ばない」といった説もあるようですが、そんなことはありません。
この「玉菜・球菜(たまな)」は辞書にあるとおり、キャベツの別名です。
ですから、どんなキャベツでも「玉菜(球菜)」と呼ぶことができますよ。
まとめ
以上が、「キャベツ」の漢字とその由来についてでした。
参考にしてください。
「キャベツ」の漢字表記は、「甘藍」「玉菜(球菜)」の2つ。
「甘藍」は中国由来の漢字で、中国語でもキャベツのことですが、正確には葉牡丹を意味しています。
「玉菜(球菜)」は、キャベツの玉のような形状が由来。
「玉菜(球菜)」は、わかりやすいですね。