「西日本」や「関西」といったように、「西」という漢字は良く使われます。
この「西」…。
普通は、ひらがなで「にし」と入力して変換すれば出てくるのですが…。
ただし…人の名前で、下のような「西」の人物が実在します…。
「西」の左右にカーブするラインが、下方向にまっすぐ伸びるタイプ。
「価値」の「価」から、人偏を取り除いた漢字です…。
この漢字、実際に世間で使われているにもかかわらず、なぜか変換しても出てきません…。
ということで、この「西」のまっすぐなタイプの漢字について徹底的に調査してみました。
本記事では、この特殊な「西」をパソコンで変換する方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「西」の漢字のまっすぐな型をパソコンで変換!
最初に、一番簡単に表示させる方法から説明します。
ただし、簡単なだけあって、漢字の形状が少し不格好…。
この「覀」です。
見やすいように、拡大しますね…。
なんとなく、変な形ですよね…。
「西」という漢字が、上から押しつぶされたような形…。
形は格好悪いですが、この「覀」が最も簡単に表示させることができます。
形にこだわらないのであれば、試してみてください。
出し方を説明しますね。
まず、数字「8980」とワードやエクセルの中で打ち込みます。
この時に、「直接入力モード」で打ち込むと変換不可能な状態になるので、これではいけません。
変換可能(数字の下に点線が見える状態)となるように、たとえば「全角」などで打ち込みましょう。
そして「8980」と入れたら、変換ボタンではなく「F5」ボタンを押してください。
「覀」が出てきますよ。
「変換」ボタンでもいいのですが、その場合は「8980」の全角数字や漢数字など様々な候補が表示されます。
その時に「文字コード変換…」を選択してください。
そうすることで、「F5」ボタンを押した場合と同じように「覀」が表示されます。
2.「西」の漢字のまっすぐな型をフォント変更で出す!
続いて、「変換」ではなく「フォント」の変更による、まっすぐなタイプの「西」の出し方を解説します。
これは、「西」という漢字のフォントによる形状の違いをうまく利用する方法。
通常の「文字」は、「明朝体」や「ゴシック体」などのフォントが多いですが、これを「行書体」に変更します。
ただこれだけで、普通の「西」がまっすぐなタイプの「西」になりますよ。
行書体にも色々と種類がありますが、「行書体」と入っていればどれでもオッケー。
下は、「AR行書体B04」の「西」。
下は、「CPPコーパス行書体」。
下は、「HGP白洲行草書体」です。
これは、「行書体」ではなく「行草書体」ですが、これもまっすぐになります。
ご自身のパソコンで、お試しください。
「西」の文字のみフォント変更すると、かなり目立ちますので…。
この方法を利用するのであれば、文章全体を行書体にするなり、工夫してみてください。
3.「西」の漢字のまっすぐなフォントをインストール!
もし、まっすぐな「西」を日常的に使用するのであれば、このフォントをインストールしてしまうという方法もあります。
これから先も、使い続けるのであればインストールしてしまうのが簡単かもしれません。
ということで、お好みの有料日本語フォントを購入し、自身のパソコンにインストールしてみましょう。
「お金は払いたくない…」という方は、無料でインストールする方法もあります。
ただし、この場合は「一文字」単位。
やり方については、下のリンクからどうぞ。
【1文字フォントをインストールしてMicrosoft Wordで異体字の【西】を表示させる際の手順】
少し、面倒ですが…。
その辺は、無料ということで…。
ただ、一度頑張るだけで、後が楽になりますよ。
お試しください。
まとめ
以上が、まっすぐなタイプの「西」の漢字をパソコンに出す方法についてでした。
まっすぐな西を出すには、「8980」と打って「F5」ボタンでオッケー。
また、「行書体」系のフォントを使えば、普通の「西」がまっすぐなタイプになります。
日常的に使用するのであれば、インストールがおすすめ。
お試しください。
ちなみに、普通の「西」は「まがりにし」、まっすぐなタイプは「たてにし」と呼ぶらしいです…。