「探査」と「調査」。
似ています。
しかも、「査」という字が共通点。
日常的に頻繁に使われるのが「調査」ですが、「探査」はなかなか目にすることはありません…。
ということは、「探査」と「調査」は似ているようで、使い分けされているということか??
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「探査」と「調査」には確かな違いがありました!
本記事では、「探査」と「調査」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「探査」と「調査」の意味の違い!
最初に、「探査」と「調査」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「調査」とは、明らかにする目的のもと、物事を調べること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「探査」の意味とは!
「探査」は、主に未知の物事をさぐり調べること。
「探査」の対象となるものは、主に未知の物事です。
たとえば、「海底資源探査船」「海洋探査船」「宇宙探査機」といった使い方。
どれも、未知のものが対象であり、それをさぐり調べるのですね。
「いったいどうなっているのか?」といった具合に「さぐる」のです。
「さぐる」ですので、まさに「手さぐり」ということ。
さらに、「探査」は「何かを明らかにしなくてはいけない」といった義務はありません。
ですから、調べた結果、何も成果を得ることはできないといったことも特別なことではありません。
何があるのかわからない、何も成果を得ることはできないかもしれない物事を、さぐり調べるのが「探査」です。
②「調査」の意味とは!
「調査」は、明らかにする目的のもと、物事を調べること。
「探査」も調べることで、「調査」も調べることです。
ただし、「調査」の方は「何かを明らかにする」といった明確な目的が最初にあるのです。
たとえば、「選挙の出口調査」といった使い方。
これは、「選挙の当落をいち早く把握する」といった目的が最初にあり、報道機関が各投票所で行います。
この「出口調査」を参考にして、どの候補者が当選するのかを判断するわけですね。
また、「探査」と「調査」とは密接な関係があります。
「海底資源探査船」で海底資源をさぐるのですが、その後は試掘などによる「調査」へと移り変わるのですね。
つまり、「本当に資源があるか白黒つける目的」のもとに調べるということ。
必ず、何かを明らかにする目的があるのが「調査」です。
③「探査」と「調査」の違いを整理!
それでは、ここで一度「探査」と「調査」の違いを整理します。
主に未知の物事をさぐり調べるのが「探査」。
必ず成果を得られるとは限りません。
明らかにする目的のもと、物事を調べるのが「調査」。
「調査」をする理由は、何かを明らかにしたいといった目的が必ずあります。
2.「探査」と「調査」の辞書での意味!
続いて、辞書による「探査」と「調査」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「探査」の辞書での意味!
【探査】
・さぐり調べること。「―衛星」
引用元:旺文社国語辞典
「さぐる」とは、未知のものを調べるという意味があります。
ですから、内容は説明どおりですね。
②「調査」の辞書での意味!
【調査】
・物事を明らかにするために調べること。「世論―」「学術―」「信用を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
3.「探査」と「調査」の使い方!
次に、「探査」と「調査」の使い方を例文で紹介します。
①「探査」の使い方!
・木星を探るために米航空宇宙局が打ち上げた探査機が「ジュノー」。
・惑星探査のための熱防御材を開発。
・マリアナ海溝での歴史的探査を無事に果たした。
・地震発生のメカニズムの研究を行う地球深部探査船「ちきゅう」。
②「調査」の使い方!
・北海道日高地域沖合における掘削調査が終了した。
・中央アジアのトルクメニスタンで火山調査していた科学者チーム。
・世論調査で内閣支持率は前月比で6ポイント下落した。
・国勢調査は我が国に居住する全ての人を対象とする。
4.「探査」や「調査」には似た意味の言葉がたくさんある!
「探査」や「調査」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「探査」と「調査」の意味の違いと使い分けについてでした。
「探査」は、主に未知の物事をさぐり調べること。
「調査」は、明らかにする目的のもと、物事を調べること。
さぐるのが「探査」、必ず明らかにする目的があるのが「調査」です。