「住所」と「住居」。
似ていますね。
どちらも「住」がつく上に、小さい「ょ」も共通しているし。
漢字や読み方が似ている、この2つの言葉なのですが…、意味には微妙に違いが…。
ということで、「住所」と「住居」の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「住所」と「住居」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「住所」と「住居」の意味の違い!
最初に、「住所」と「住居」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「住居」とは、人が住むための建物のことです。
簡単に表現するとこういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「住所」と「住居」の違いのポイント!
「住所」は、生活を営んでいる所のことです。
厳密にいえば、その「所番地」。
「所番地」とは、「○○県○○市○○町○○―○○」といった具合に番地までが「住所」ということ。
問題は、「住居」の方ですね。
「住居」とは、生活を営むための建物のこと。
言い換えるならば、「住宅」とか「家屋」のことです。
「住所」は生活している「所」を指しているのに対し、「住居」は生活のための「建物」を指しているのです。
②「住所」と「住居」、「地」が加わると少し違う!
「住所」と「住居」の方は、「地」が加わると少し意味合いが違ってきます。
「住所地」とは、住民登録している住所という意味になるのです。
これは、たとえば大阪府に持ち家があり住民登録していたとします。
そして、東京都に単身赴任していて東京都に住民登録しなかった場合。
この場合の「住所地」とは、大阪府の持ち家の住所となるのです。
東京都の方は、単身赴任のための仮住まいということで住民登録していないならば、「住所地」ではありません。
そして「住居地」の方は、外国籍の人が登録した住所のことです。
これはつまり、住民登録した所のこと。
ですから、「住所地」と「住居地」は国籍の違いということですね。
③「住所」と「住居」の違いを整理!
それでは、ここで一度「住所」と「住居」の違いを整理します。
住んでいる所、所番地が「住所」です。
人が住むための建物が「住居」。
「所」と「建物」の違いですね。
2.「住所」と「住居」の辞書での意味!
続いて、辞書による「住所」と「住居」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「住所」の辞書での意味!
【住所】
・生活の本拠として住んでいる所。住んでいる所番地。「―定める」
引用元:旺文社国語辞典
前の項で説明したとおりの内容です。
②「住居」の辞書での意味!
【住居】
・人の住む建物。住まい。住宅。
引用元:旺文社国語辞典
「住む建物」「住宅」ということですね。
3.「住所」と「住居」の使い方!
最後に、「住所」と「住居」の使い方を例文で紹介します。
①「住所」の使い方!
・住所変更手続き
・住所入力フォーム
・住所表記
・住所記入欄
・住所検索機能
②「住居」の使い方!
・住居表示
・住居売却
・住居解体
・店舗兼住居
・住居調査命令書
まとめ
以上が、「住所」と「住居」の意味の違いと使い分けについてでした。
「住所」は、住んでいる所のこと、所番地のことです。
「住居」は、人が住むための建物のこと、住宅のことですね。
住んでいる「所」と、住むための「建物」の違いです。