会話などでよく使われる「とりわけ」という言葉。
「取り分ける」という動詞が転じて、副詞として使われるようになりました。
つまりは、「取り分けて、別にする」という動詞が転じて、「特別の」「別格の」という副詞の意味になったのです。
現在「とりわけ」は「特に」「殊に」という意味で、「特別」や「別格」よりは少し弱い意味で使われています。
では、この「とりわけ」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「とりわけ」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「とりわけ」副詞の例文を簡単な短文で!
・プレミアリーグには次代のフットボールシーンを担うスター候補生が乱舞しています。そこで今回はとりわけ優れた5人を、独断と偏見でランキングしました。
・脂質代謝に影響を及ぼす因子は運動のやり方だけでなく、環境、とりわけ周辺温度も影響を及ぼすことが知られている。
・過酷な環境で生存競争を勝ち抜いてきた彼らは、とりわけ優れた環境適応性と頑強性を持つ、細胞の進化におけるひとつの頂点を極めた存在であるということができます。
・「源氏物語」は古典の中でもとりわけ目立つ作品であるためか、その解釈にあたって他作品が考慮されることが少ないという現状があります。
・2019年以降の大型スポーツイベントに向け、各方面で準備が急がれるが、とりわけ大きな課題の一つと考えられるのが言葉の問題である。
・とりわけ優れているのが、ユニットの心臓部とも言える、モータの開発力です。その開発力を基盤に多様なニーズに応え、業界での揺るぎない地位を築いてきました。
・国内女子ツアーの「アース・モンダミンカップ」で優勝したのは渡邉彩香プロでした。とりわけ目立ったのが、持ち味である豪快なショットが復活したことです。
・自分のコメディアンとしての、また芸能活動の出発点である浅草での受賞ということで、いただけるものは何でもいただく私ではありますが、とりわけ大きな喜びがあります
・強度が低いパスワードは、クラッキングツールであっさりと解読される。しかし、強固なパスワードは最後の砦となる。とりわけ、長いパスワードは推測に手間がかかっていた。
・多くの自治体で年内に人口の7割が接種する目処が立っておらず、とりわけ人口の少ない自治体では乏しい医療資源がボトルネックとなり、接種計画の長期化が懸念される現状が明らかとなった。
2.「とりわけ」の類義語!
続いて、「とりわけ」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭、「とりわけ」の意味を説明しましたが、その「特に」「殊に」も類義語。
また、「中でも」「ことさら」なども当てはまります。
その他は、以下のとおり。
「ひときわ」
「格段」
「ひとしお」
「なかんずく」
「わけて」
「立てて」
などがあります。
まとめ
以上が、「とりわけ」の例文についてでした。
参考にしてください。
「とりわけ」は、「特に」や「殊に」という意味なのですが…。
プレゼンテーションなどで相手にアピールする際は、「特に」「殊に」を使うよりも「とりわけ」の方がインパクトが強くなります。
相手に印象付けるために、「とりわけ」をうまく活用してみてはどうでしょうか。