時折使われる「すこぶる」という言葉。
漢字では「頗る」と書きます。
意味は、「程度がはなはだしいさま」ということ。
つまりは、「非常に」「たいそう」という意味です。
では、この「すこぶる」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「すこぶる」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「すこぶる」の例文を簡単な短文で!
・今朝はすこぶる気分が良い。なぜなら昨日、嫌な上司の異動が決まったからだ。3年以上も嫌な思いをしたがようやく解放される。
・みなとみらい21地区を一望する、14階のスカイロビーからの眺めが有名だが、3階にあるトレーニングジムもすこぶる気持ちがいい。
・靴底には爽やかなブルーが使われ、歩くたびに良いアクセントになってくれます。いま注目のホワイトのボトムスとも、すこぶる相性良いです。
・新築大規模マンションは、どこも販売不調である。中古マンション市場でも、主に中堅所得者以下が居住するエリアでは動きがすこぶる鈍い。
・難しいことはいまだによく分からないけれど、ヨガの後は自律神経のバランスが整うようで、すこぶる気分が良い。
・言われてみれば靴を揃えて入った方が良いとは思うがそこまで拘ることでも無かろうにと思いつつ、うるさい奴がいるなと初出勤の印象はすこぶる悪かった。
・生活者に圧倒的に利用されるようになったインターネットだが、「広告」について聞くと、しつこくて鬱陶しいということですこぶる評判が悪い。
・豊富な野菜、サーモン、ローストビーフ、ホテルメイドの特製ドレッシングも添えてあり、今日の朝食はすこぶる清々しい気分となり、実に有り難かった。
・これはまだ考察しかねているのだが、10月に発売されたばかりの単行本売上がすこぶる良く、発売後すぐに重版出来になっている。
・確定申告以前に今年の個人税務の大きな特色は、方々からマイナンバーの提出を求められたことだ。これがすこぶる面倒で、しかも、気持ちが悪かった。
・散らされたカラスミも上にのったアンチョビも、塩気がマイルドで、すこぶる美味しい一品だった。
2.「すこぶる」の類義語!
続いて、「すこぶる」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭で「すこぶる」の意味を紹介しましたが、その「非常に」「たいそう」ももちろん類義語。
その他には、「大変」「はなはだ」も当てはまります。
その他は、以下のとおり。
「すごく」
「ことのほか」
「とりわけ」
「格別」
「随分」
などがあります。
まとめ
以上が、「すこぶる」の例文についてでした。
参考にしてください。
「すこぶる」は、「非常に」「たいそう」という意味なのですが、実は他にも意味があります。
それは、「少し」「いささか」といった全くの逆の意味。
ただしこの意味は、現在ではほとんど使われていません。
ですが、元々「すこぶる」は「少し」という意味であり、この「少し」の語源が「すこぶる」だったらしい。
それが、いつの間にか真逆の意味に変わってしまったようです。