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「実物」と「現物」の使い分け!実は確かな違いがあったよ!

更新日:

 
「実物」と「現物」。

これ…同じ意味のような…。

だって、実物を見てから買う」といいますし、現物を見てから買う」ともいいます…。
 
 
しかし…、同じ意味だと思っていたのですが…。

よく調べてみたところ…なんと!なんと!!

実は、「実物」と「現物」には微妙な違いがありました!
 
 
 
ということで、本記事では「実物」と「現物」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「実物」と「現物」の意味の違い!

最初に、「実物」と「現物」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「実物」とは、実際の物のこと。

「現物」とは、実際の品物のこと。

また「現物」には、金銭に対する品物や、取引対象の債権・株式・商品などの現品といった意味があります。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「実物」の意味とは!

「実物」は、「実際の物」のこと。

「現物」は「実際の品物」となっていますので、「物」と「品物」の違いということです。
 
 
「物」は世の中にある形あるもの全て、そして「品物」は何かに使う目的があるもののこと。

何かに使う目的があるもの、ということは価値あるものという言い方もできます。
 
 
 
たとえば、掃除機で吸い取った「ゴミ」。

「ゴミ」は、使う目的は何もありませんので「物」です。

ですが、この「ゴミ」を「品物」とは言いませんよね。
 
 
ただし、「物」の中には何かに使う目的があるものも含まれます。

ですから、仕事などで使う「パソコン」は「品物」であり、「物」でもあります。
 
 
 
「実物」は、具体的には「買うかどうかは、実物を見てから判断する」といった使い方をします。

あと、実物がこんなに素晴らしいとは…」といった使い方も。

まさに、「実際の物」のことですが、この例文は価値ある何かに使う目的があるもののこと。
 
 
何かに使う目的がないものの例としては、「不法投棄されたゴミの実物を見て唖然とした」といった使い方をします。

粗大ゴミ
 

②「現物」の意味とは!

「現物」は、「実際の品物」のこと。

「実物」が「物」で、「現物」が「品物」。
 
 
前の項目でも説明しましたが、「品物」は何かに使う目的がある価値あるもののこと。

ですから捨てる予定のゴミや、道端に転がっている石ころに対して「現物」は使わないのが一般的です。
 
 
したがって、前の項目の例文である「買うかどうかは、実物を見てから判断する」を、「買うかどうかは、現物を見てから判断する」といったように「現物」に置き換えることが可能。

実物がこんなに素晴らしいとは…」を、現物がこんなに素晴らしいとは…」としても違和感はありません。
 
 
しかし、「不法投棄されたゴミの実物を見て唖然とした」を、「不法投棄されたゴミの現物を見て唖然とした」といった使い方は、厳密には正しいとはいえません。

「ゴミ」は、「品物」ではありませんから。
 
 
 
また、「現物」にはその他にもう二つの意味があります。
 
 
 
一つが、金銭に対する品物という意味

たとえば、「現物支給」の「現物」です。
 
 
「現物支給」とは、給料を金銭ではなく品物で支払うこと。

金銭の代わり、金銭に対する品物という意味ですね。

この意味は「実際の品物」とダブる部分がありますが、特に「金銭に対する」という意味です。
 
 
 
もう一つの「現物」は、取引対象となる債権・株式・商品などの現品といった意味

簡単にいってしまえば、「先物」の対義語となる意味の「現物」です。

「先物取引」の「先物」のですね。
 
 
要するに、商品がないにも関わらず契約するのではなく、実際の商品で取引するとい意味の「現物」のこと。

この意味も「実際の品物」と意味がダブりますが、「特に」ということです。

ビル
 

③「実物」と「現物」の違いを整理!

それでは、ここで一度「実物」と「現物」の違いを整理します。
 
 
実際の物が「実物」。

実際の品物が「現物」。

「品物」は「物」の中に含まれますので、「現物」は大きな「実物」の意味の中に含まれます。
 
 
それから「現物」には、金銭に対する品物や、取引対象の債権・株式・商品などの現品といった意味もあります。

 

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2.「実物」と「現物」の辞書での意味!

続いて、辞書による「実物」と「現物」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「実物」の辞書での意味!

【実物】

・(絵画・写真・見本・模型などに対して)実際の物。本物。「―を見てから話を決めよう」

引用元:旺文社国語辞典

この辞書では、かっこ書きではありますが、本物ではない物に対する実際の物という説明となっています。

ですが、他の多くの辞書を確認したところ、ただ単に「実際の物」という表現になっていました。

美術館
 

②「現物」の辞書での意味!

【現物】

①現在そこにある物品。「―を見せる」

②金銭に対して、品物。「―支給」

③[経]取り引きの対象となる債権・株式・商品などの現品。直物。「―は三〇円高」↔先物。

④「現物取引」の略。

引用元:旺文社国語辞典

説明どおりの内容ですが、意味が3種類ではなく4種類となっています。

ただし、意味④は意味③と意味がほぼ同じです。
 

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3.「実物」と「現物」の使い方!

次に、「実物」と「現物」の使い方を例文で紹介します。
 

①「実物」の使い方!

・ケーシー・ストーナー選手が、トルコグランプリで使用した実物タイヤを展示した。

・古代ローマにおけるトイレットペーパーに相当する「ペッソイ」の実物が見つかった。

・「『美術の時間』で興味を持ったら実物を見学しに来て」と呼び掛けている。

・倒木が原因の事故があった現場で倒れた木の実物を目にした。
 

②「現物」の使い方!

・画像と現物のイメージ相違によるお取替えや返品は承ることは出来ません。

・サイズによっては現物と印象が異なる場合がございます。

・「売り返済」以外に、売却せずに現物株を引き取る「現引き」という方法もある。

・ボーナスがお金ではなく「現物支給」となる企業もあるようです。

賞与
 

4.「実物」や「現物」には似た意味の言葉がたくさんある!

「実物」や「現物」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「商品」と「品物」の違い!意外な差異をわかりやすく解説!

「案件」と「物件」の違い!具体例でわかりやすく解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「実物」と「現物」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「実物」は、実際の物のこと。

「現物」は、実際の品物のこと。
 
 
「実物」は価値あるものも価値のないものにも使えますが、「現物」は基本的に価値のないものには使いません。

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