動物が入ったことわざ。
学校などでは、時々課題などで必要になります。
でも、安心してくださいね。
そういった時のためのブログがこれ!
ということで、本記事では「動物」に関することわざを厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきます!
動物の種類も、意味についても広い範囲でご紹介しますのでご期待ください!
1.動物のことわざ!「哺乳類」に関するもの!
最初に、動物のことわざの中でも「哺乳類」に関するものをご紹介します。
①「窮鼠猫を噛む」
「窮鼠猫を噛む」は、「きゅうそねこをかむ」と読みます。
「窮鼠」は追いつめられたネズミのこと。
ですから、窮地に追いつめられたネズミが、ネコに逆襲して噛みつくという意味です。
要するに、弱者でも追いつめられれば反撃してくるというたとえ。
使い方は、以下のとおりです。
「そんなに彼を追いつめると、『窮鼠猫を噛む』で逆に痛い目にあうぞ」
②「猫を追うより皿を引け」
「猫を追うより皿を引け」の読み方は、そのまま「ねこをおうよりさらをひけ」。
ネコを追い払う前に、エサが乗った皿を隠すべきということ。
つまり、毎度やって来るネコを追い払う前に、ネコがやって来ないようにエサが乗った皿を隠す方が大切であるという意味です。
何事も、根本を正すことが大切であるということのたとえ。
「作業終了後の掃除がかなり負担だ。『猫を追うより皿を引け』で、ゴミを出さない作業方法を検討しよう」といった使い方をします。
③「犬馬の労」
「犬馬の労」は、「けんばのろう」と読みます。
犬も馬も人に対して忠実に仕事をするので、そういった動物のように忠実に働くということ。
これは、その人のために忠実に一生懸命働くということをへりくだった言い方です。
使い方は、以下のとおり。
「彼は事故に遭い寝たきり。自分は彼のために『犬馬の労』でお世話をする所存です」
④「商いは牛の涎」
「商いは牛の涎」の読み方は、「あきないはうしのよだれ」です。
商売は、ウシのよだれが切れ目なく細く長くのびるように辛抱強く行うべきということ。
つまり、商売をするならば手っ取り早く大儲けを目指すのではなく、コツコツと長く続けることが大切であるという意味です。
「1日10分の作業で月20万円の収入?そんなうまい話はない。商売は『商いは牛の涎』でコツコツと頑張ることが大事だ」といった使い方をします。
⑤「噛む馬はしまいまで噛む」
「噛む馬はしまいまで噛む」は、「かむうまはしまいまでかむ」と読みます。
人に噛みつく癖のある馬は、その癖はなおることなく一生続くということ。
これは、人の悪い癖は簡単になおるものではないという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「何度ギャンブルから手を引けと言ったことか。『噛む馬はしまいまで噛む』で、一生なおらないのだろうか」
⑥「株を守りて兎を待つ」
「株を守りて兎を待つ」の読み方は、「かぶをまもりてうさぎをまつ」です。
ある日、切り株にぶつかって倒れたウサギを捕まえたラッキーな農民が、農作業を一切やめて切り株を見張り続けウサギ捕りに専念することにしました。
ですが、その後ウサギがぶつかることはなく、周囲の笑い者になったという中国の故事がもとになったことわざです。
これは、成功体験や古い習慣にばかりこだわり、融通がきかず進歩が無いという意味。
「『株を守りて兎を待つ』で、過去のやり方でよかった時代もあった。しかし、現在のこの厳しい世の中では常に新しいことに挑戦しなくてはいけない」といった使い方をします。
⑦「騎虎の勢い」
「騎虎の勢い」は、「きこのいきおい」と読みます。
「騎虎」はトラに乗ること。
トラに乗ってしまうと、乗っている間はいいが、降りるとトラに食べられてしまうということです。
つまり、物事に勢いがついてしまうと、安易に途中でやめることができなくなるというたとえ。
使い方は、以下のとおりです。
「これほど賛同者が多くなってしまっては、『騎虎の勢い』でもう後戻りはできない」
2.動物のことわざ!「鳥」に関するもの!
続いて、動物のことわざの中でも「鳥」に関するものをご紹介します。
①「鵜の真似をする烏」
「鵜の真似をする烏」は、「うのまねをするからす」と読みます。
鵜もカラスも黒い鳥で姿が似ているが、カラスは泳ぎが苦手なので鵜の真似をして潜って魚を狙うと溺れるということ。
これは、自分の能力を省みることなく、他人の真似をしても失敗するという意味です。
「会社を設立するらしいが、その商品のことに詳しいのか?『鵜の真似をする烏』で単なる真似で始める会社ならやめたほうがいい」といった使い方をします。
②「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」
「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の読み方は、「ごんべえがたねまきゃからすがほじくる」です。
権兵衛がせっかく種まきをしても、その後にすぐにカラスがほじくり返すということ。
つまり、せっかく苦労して行った物事を、別の人が台無しにするという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「ドミノ倒しの番組企画だったが、カメラマンが完成間近で倒し台無しにしてしまった。これこそ『権兵衛が種まきゃ烏がほじくる』だ」
③「雀百まで踊り忘れず」
「雀百まで踊り忘れず」は、「すずめひゃくまでおどりわすれず」と読みます。
スズメは一生踊るように飛び跳ねて歩くということ。
要するに、若い時代に身についた習慣は一生なおらないという意味です。
「彼の女好きはなおることはないと思う。『雀百まで踊り忘れず』って言われているし」といった使い方をします。
④「鷹は飢えても穂を摘まず」
「鷹は飢えても穂を摘まず」の読み方は、「たかはうえてもほをつまず」。
鷹は、自分がどんなに飢えていても、人が育てた農作物を食べることはないということ。
これはつまり、立派な人間はどんなに困窮したとしても絶対に不正をすることはないという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「政治資金規正法違反の疑いがニュースになっているが、彼を知る人間は『鷹は飢えても穂を摘まず』でそんな不正をするような人ではないと口をそろえる」
3.動物のことわざ!「爬虫類」に関するもの!
最後は、動物のことわざの中でも「爬虫類」に関するものをご紹介します。
①「亀の甲より年の功」
「亀の甲より年の功」は、「かめのこうよりとしのこう」と読みます。
カメは万年生きると言われていて、たとえ1万年生きたカメの甲羅でもそれほど価値はない。
それに比べれば、人間の人生は短いがその年月に身につけた知識は遥かに価値が高いということ。
要するに、年長者の経験と知識は貴重なもので尊重するべきだという意味です。
「いくら時代が違うとはいえ、会社のオービーの言葉にも一理ある。『亀の甲より年の功』というように、尊重すべき部分もある」といった使い方をします。
②「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」の読み方は、「へびにかまれてくちなわにおじる」です。
ヘビに噛まれた経験がある人は、その恐怖経験のせいでくさった縄を見ただけでヘビだと思い恐怖を感じるということ。
つまり、必要以上に用心深く臆病になるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「貝の刺身で食中毒を経験して以来、彼は全ての生ものを拒絶するようになった。『蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる』だな」
まとめ
以上が、「動物」に関することわざと、その意味と使い方についてでした。
色々な種類の動物に関するものをご紹介させていただきました。
ぜひ、活用してください。
人間とともに共存してきた動物はたくさんいますね。
その分、ことわざにたとえやすいのだと思います。