普段、他人にムカつくことがありますよね。
そんな時は、ピタリと当てはまることわざで、ビシッと言ってやりたいところ!
ですが、ことわざの数は無数にあります。
しかも、その場面に合うことわざが、すぐには出てこない
そういった時にお手伝いをするのがこのブログです!
その場面に当てはまる言葉をご紹介しますよ!
ということで、本記事では「悪い」に関することわざを厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきます!
たっぷりと、16種類のことわざをご紹介しますのでご期待ください!
1.悪い意味のことわざ!
最初は、悪い意味を持ったことわざをご紹介します。
①「身から出た錆」
「身から出た錆」は、「みからでたさび」と読みます。
刀のサビは外部から付くのではなく、刀のさやに収まる部分から出るということ。
つまり、自分が犯した悪い行為で自分が報いを受けるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「浮気がバレた彼は、奥さんに離婚された他に子供達からも見放された。でもそれは『身から出た錆』だ」
②「悪事身にとまる」
「悪事身にとまる」の読み方は、「あくじみにとまる」。
悪い行いは、誰にも気づかれずに済んだとしても、結局は自分が報いを受けることになるという意味です。
「身から出た錆」と似た意味のことわざですね。
「子供たちが家出をしたのは、元々は自分の浮気が原因であり、『悪事身にとまる』ということ」といった使い方をします。
③「盗人猛々しい」
「盗人猛々しい」は、「ぬすっとたけだけしい」と読みます。
「盗人」は泥棒のこと、「猛々しい」はずうずうしいということ。
ですから、泥棒しておきながらずうずうしく知らないふりをしているということです。
要するに、悪い行いをしておきながら平然とした態度をとったり、逆切れするという意味ですね。
使い方は、以下のとおりです。
「家賃を踏み倒して逃げた彼が、今度は大家を名誉棄損で訴えてきた。『盗人猛々しい』とはこのこと」
④「弱り目に祟り目」
「弱り目に祟り目」の読み方は、「よわりめにたたりめ」です。
これは、体が弱っているほかに、怨霊による祟りにあうということ。
つまり、不運が重なるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「釣りをしていたらサングラスを川に落としてしまい、サングラスを取ろうとしたらスマホまで落としてしまった。『弱り目に祟り目』だ…」
⑤「石の物言う世の中」
「石の物言う世の中」は、「いしのものいうよのなか」と読みます。
絶対に言葉を話すことのできない石が喋る世の中であるということ。
要するに、この世の中は凄く秘密が漏れやすいという意味です。
また、政治があまりにも酷いと普段は文句を言わない国民も怒りだすといった意味もあります。
「なぜ俺の会社の情報を知っているんだ?全く『石も物いう世の中』だ…」といった使い方をします。
⑥「長範があて飲み」
「長範があて飲み」の読み方は、「ちょうはんがあてのみ」です。
平安時代の大泥棒であった熊坂長範が、泥棒実行前に盗むお金を見込んで大宴会を行い、泥棒する前に退治されてしまうという話が基になっています。
つまり、他人のお金をあてにして失敗してしまうという意味。
使い方は、以下のとおり。
「ボーナスをあてにしてローンを組んだのに、不況の影響で今年からボーナスが無くなった。これが本当の『長範があてのみ』だ。」
⑦「仏頼んで地獄へ落ちる」
「仏頼んで地獄へ落ちる」は、「ほとけたのんでじごくへおちる」と読みます。
一番頼りにしていた仏様を拝んでいたにもかかわらず、地獄に落ちてしまったということ。
これは、願っていたこととは全く逆の不本意な結果になるという意味です。
「勝利のために温存していたエースが、まさかの1本負けをくらってしまった。団体戦は敗北、まさに『仏頼んで地獄へ落ちる』だ」といった使い方をします。
⑧「飢えに臨みて苗を植うる如し」
「飢えに臨みて苗を植うる如し」の読み方は、「うえにのぞみてなえをううるごとし」です。
食料難で食べ物が無いことに気付いてから田植えをしても遅いということ。
つまり、行動を起こすのも時期を間違うと役に立たないという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「明日のコンサートチケットをこれから買うって?『飢えに臨みて苗を植うるが如し』で無理だと思うよ」
⑨「親は泣き寄り他人は食い寄り」
「親は泣き寄り他人は食い寄り」は、「しんはなきよりたにんはくいより」と読みます。
葬儀には、親類は悲しみながら集まるが、親類以外は食べ物目当てで集まるということ。
要するに、辛い時に親類は頼りになるが他人は結局うわべだけという意味です。
使い方は、「俺の自己破産の相談にのってくれたのは、結局は叔父さんだけだった。『親は泣き寄り他人は食い寄り』とはこのこと」です。
⑩「笑みの中の刀」
「笑みの中の刀」の読み方は、「えみのうちのかたな」です。
顔はニコニコと笑っているのですが、実は敵意があり刀で相手を狙っているということ。
これは、表面上は柔和であるのですが、実は心の中はどす黒いという意味です。
「選挙の時はにこやかに優しく接しているが、当選すればどうなるかわからない。『笑みの中の刀』かも…」といった使い方をします。
⑪「川立ちは川で果てる」
「川立ちは川で果てる」は、「かわだちはかわではてる」と読みます。
川の周辺で育った人は子供の頃から泳ぎが達者だが、その分油断して川で命を落とすことが多いということ。
つまり、得意な芸を持っているひとほど、最終的にはその芸で身を滅ぼすことが多いという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「登山家の彼が登山中に油断して命をなくした。『川立ちは川で果てる』とはこのことか…」
⑫「仲人の空言」
「仲人の空言」の読み方は、「なこうどのそらごと」です。
仲人は、縁談の成立を目指し、両者の長所ばかり紹介して欠点は言わないということ。
ですから、嘘が多くあてにならないという意味です。
「この時計を買いたいのですが、時間に全く誤差が生じないというのはあまりにも『仲人の空言』ではないですか?」といった使い方をします。
2.動物がからむ悪い意味のことわざ!
続いて、動物が関係する悪い意味のことわざをご紹介します。
①「鳥なき里の蝙蝠」
「鳥なき里の蝙蝠」は、「とりなきさとのこうもり」と読みます。
本来鳥ではないコウモリが、鳥がいない場所では鳥気取りで羽を伸ばして飛ぶということ。
要するに、本物の実力者いない中では、実力が無い人間が威張るという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「3年生が引退したと思ったら、間髪入れずに実力のない2年生が威張り出した。まるで『鳥なき里の蝙蝠』だよ…」
②「馬の耳に念仏」
「馬の耳に念仏」の読み方は、「うまのみみにねんぶつ」。
有名なことわざですね。
馬に対して物凄く有難い念仏を唱えたとしても、馬は理解できないので無駄ということ。
つまり、いくら発言しても相手には全く聞き入れてもらえない、無駄という意味です。
「技術は凄いのだが全くパスをしない。パスの話をしても興味を示さないし…。『馬の耳に念仏』とはこのことだよ」
③「飼い犬に手を噛まれる」
「飼い犬に手を噛まれる」は、「かいいぬにてをかまれる」と読みます。
一生懸命面倒をみてきた犬なのに、その犬に面倒をみてきた飼い主が噛まれるということ。
要するに、日頃から目をかけて面倒をみてきた人に、裏切られて嫌なことをされるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「15年も我が社で面倒をみてきたにも関わらず、会社のお金を持ち逃げした。『飼い犬に手を噛まれる』気分だ」
④「鹿を追う者は山を見ず」
「鹿を追う者は山を見ず」の読み方は、「しかをおうものはやまをみず」です。
シカを狙っている猟師は、シカばかりに気をとられて山全体のことに目がいかなくなるということ。
これは、目先の欲に目がくらんだ人は、そのことに熱中し道理が見えなくなるという意味です。
「山菜採りで自分の位置を見失ってしまうのはまさに『鹿を追う者は山を見ず』ということ」といった使い方をします。
まとめ
以上が、「悪い」に関することわざと、その意味と使い方についてでした。
ムカつく奴がいたら、ビシッとことわざで応戦しましょう。
嫌な気分は発散しなくては、精神衛生上よくないですよ!
ストレスをため込んではいけません!!