綺麗なものを目にした時、何かことわざにたとえたい!
といった思いがわいたとしても、ことわざの数は膨大です…。
また、どうせことわざにたとえるのであれば、ありふれた物は避けたいところですよね…。
でも大丈夫!
そういった、様々な場面にピッタリの言葉をご紹介するのが本ブログです!
特に本記事では、「綺麗」に関することわざを厳選し、意味をわかりやすく解説していきますよ!
ぜひ、参考にしてみてください。
1.綺麗な意味をあらわすことわざ!
最初は、綺麗な意味を表現していることわざをご紹介します。
①「いずれ菖蒲か杜若」
「いずれ菖蒲か杜若」は、「いずれあやめかかきつばた」と読みます。
菖蒲も杜若もよく似ていて、区別するのが困難な美しい花であるということ。
これはつまり、両方とも優れていて、どちらか一方を選ぶことができない時のたとえですね。
どちらかを選択しなくてはいけない時、迷う場面で使うことわざです。
また、両者とも美しい場合にも使います。
②「掃き溜めに鶴」
「掃き溜めに鶴」の読み方は、「はきだめにつる」。
掃き溜めとはゴミ捨て場のことで、様々な物が集まっていることのたとえです。
そういった、様々な物が入りまじった場所に鶴が舞い降りたということですね。
これは、つまらない物がたくさんある中で、ひときわ美しい物や優れた物があるという意味です。
学校のクラスに中で、特に優秀な人、美しい人に対して使うのも良いかもしれませんね。
③「花も実もある」
「花も実もある」は、そのまま「はなもみもある」ですね。
美しい花を咲かせる他に、実までなるということ。
「花」は外見、「実」は内情や道理にたとえた言葉です。
ですから、外見が美しいだけではなく、内面も優れているという意味です。
欠点がなく、外見も内面も優れた人をたとえる時のことわざですね。
④「柳は緑花は紅」
「柳は緑花は紅」は、「やなぎはみどりはなはくれない」と読みます。
柳は緑色で、花は紅色ということを言っています。
つまり、あるがままの美しい姿のこと。
これは、自然のままの姿、人間の手が加わっていない美しい物のことですね。
美しい大自然の景色をたとえる時などのことわざです。
2.綺麗な女性をたとえることわざ!
続いて、綺麗な女性をたとえる時に使うことわざをご紹介します。
①「夜目遠目笠の内」
「夜目遠目笠の内」は、「よめとおめかさのうち」と読みます。
夜の暗い時や遠くから見る時、また笠の下からちらっと見える時など、女性は美しく見えるということわざ。
つまり、よく見えない状況の方が期待感も重なって美人に見えるという意味ですね。
実物は綺麗ではないといった意味にとれますが、これは失礼なので、実際にはそういった使い方は少ないです。
「夜のあなたは、昼とは違い別人のように美しい!」といったように、夜になるとさらに美しいといった意味でも使われます。
②「薊の花も一盛り」
「薊の花も一盛り」の読み方は、「あざみのはなもひとさかり」です。
「薊(あざみ)」はトゲが多く触ると痛い植物なのですが、綺麗な花を咲かせる時期もあります。
要するに、器量がない女性でも、年齢を重ねて大人に近づくと綺麗になって魅力が増すという意味ですね。
これから大人の女性へと成長する人に対して使うことわざです。
③「鬼も十八番茶も出花」
「鬼も十八番茶も出花」は、「おにもじゅうはちばんちゃもでばな」と読みます。
鬼の娘であっても、18歳になれば美しくなるということ。
また、安物の番茶でも出花、つまり一番茶は美味しく飲めるということです。
これは、タイミングによって綺麗になるし美味しくなるということですね。
器量がない女性でも、年齢を重ねて年頃の娘盛りになれば美しくなるということ。
前項の「薊の花も一盛り」と同じような使い方をします。
④「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」の読み方は、「たてばしゃくやくすわればぼたんあるくすがたはゆりのはな」ですね。
芍薬はすっと伸びた茎の上に絢爛な花を咲かせます。
そして、牡丹は横向きに枝分かれした低い部分に花を咲かせます。
最後の百合は、風を受けて美しく花が揺れます。
これは、立てばすらっとして綺麗だし、座ってもまた美しい、歩けば颯爽として素敵であるという意味ですね。
女性の見た目の美しい姿の他に、立ち振る舞いの美しさも花にたとえたことわざ。
容姿も綺麗だし、何を行っても美しく様になっている女性に対して使います。
⑤「烏の濡れ羽色」
「烏の濡れ羽色」は、「からすのぬればいろ」と読みます。
烏の羽が水に濡れた時のように、黒々と艶があって美しいということ。
実は、烏の羽をよく見ると、単なる黒ではなく光沢のある青や紫といった様々な色があります。
そういった烏の美しい羽にたとえたことわざなのですね。
これは、美しい女性の髪の毛をあらわす言葉です。
「烏」というぐらいなので、黒髪以外の人には使わない方がいいかもしれませんね。
3.綺麗な外見だけで判断してはいけない!ということわざ!
最後は、綺麗な女性のことわざではあるのですが、そういった外見にとらわれていけないといった戒めのことわざをご紹介します。
①「器量は当座の花」
「器量は当座の花」の読み方は、そのまま「きりょうはとうざのはな」。
この「器量」は女性の容姿のことで、「当座」は一時的といった意味。
見た目が美しい時期というものは、人生の中でも若い時だけであり、その時の外見にとらわれてはいけないという意味ですね。
美しいのですが、内面に疑問がある女性に入れ込む男性に対して使うことわざ。
②「髪の長きは七難隠す」
「髪の長きは七難隠す」は、「かみのながきはしちなんかくす」と読みます。
昔は、美女の条件の一つとして「髪が長い」というものがありました。
つまり、髪が長い女性は美しいのですが、そういった外見に目が行き欠点が隠れてしまうということ。
外見だけでは、その人の欠点までは見えないという意味ですね。
使い方は「器量は当座の花」と同じです。
③「煙も眉目よい方へならでは靡かぬ」
「煙も眉目よい方へならでは靡かぬ」の読み方は、「けむりもみめよいほうへならではなびかぬ」です。
意思が無い煙でさえ、美しい人に寄って行くといったことわざ。
これはつまり、男は誰でも美しい女性のそばに寄っていくという意味ですね。
美しいというだけで人々が集まるのですが、そういった外見にとらわれるべきではないという場面で使います。
④「顔に似ぬ心」
「顔に似ぬ心」は、そのままの読み方で「かおににぬこころ」。
顔と心が一致していないということわざです。
これは、顔は美しいのですが心が醜い人もいれば、顔がひどくても心が優しい人もいるという意味ですね。
このことわざも、外見にとらわれてはいけないといった場面で使います。
まとめ
以上が、「綺麗」に関することわざと、その意味と使い方についてでした。
特に、それほど有名ではないことわざをピックアップさせていただきました。
美しい女性をたとえる時などに、使ってみてください。
きっと、女性に喜ばれると思いますよ!!