綺麗な意味の四字熟語といえば…。
「才色兼備」や「山紫水明」などが有名で、よく使われます。
ですが、特に人に贈る言葉として使う時には、響きが美しい物やあまり世の中に出回っていないものを使いたいところです。
とういことで、本ブログではそういった無数にある言葉の中から、そのタイミングにピッタリと合うものを厳選して紹介します。
特に、本記事では「綺麗」に関する四字熟語を厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきますよ!
「綺麗な意味」「綺麗な響き」「綺麗な女性」といった、3つのテーマに沿って紹介しますのでご期待ください!
1.綺麗な意味がある四字熟語!
最初は、どういった場合にも当てはまる、綺麗な意味を持つ四字熟語をご紹介します。
①「秀麗皎潔」
「秀麗皎潔」は「しゅうれいこうけつ」と読みます。
「秀麗」は美しくすぐれていること、「皎潔」は清らかで汚れが無いという意味があります。
要するに、気品があり少しの汚れもなく美しい様子をあらわしているのですね。
綺麗な情景を表現する時によいかもしれません。
②「晶瑩玲瓏」
「晶瑩玲瓏」は、「しょうえいれいろう」と読みます。
「晶瑩」は透きとおっている様子、「玲瓏」は宝石のように美しく輝く様子をあらわしています。
つまり、透きとおっていて、宝石のように美しいといった意味。
透きとおるような美しい物を表現する時にいい四字熟語かもしれませんね。
③「瑶林瓊樹」
「瑶林瓊樹」の読み方は、「ようりんけいじゅ」。
「瑶」と「瓊」はどちらも宝石の意味があります。
そして、「林」と「樹」はそのとおり樹木や林のこと。
ですから、樹木や林が宝石のように美しいという意味があります。
そこから、優れていて品性が清らかな人といった意味になりました。
内面が美しい人をたとえる時の四字熟語として使います。
④「錦心繍口」
「錦心繍口」の読み方は、「きんしんしゅうこう」です。
「錦心」は錦のように美しい思いや心のこと、「繍口」は刺繍ししゅうのように美しい言葉といった意味です。
これはつまり、美しい言葉を奏でることであり、詩の才能が優れているという意味。
ライターさんや作家、作詞される方にピッタリですね。
⑤「桜梅桃李」
「桜梅桃李」は、「おうばいとうり」と読みます。
まさに漢字のとおり「桜」「梅」「桃」「李(すもも)」のことで、「古今著聞集」が語源になっている四字熟語です。
これは、それぞれの木がそれぞれ美しい花を咲かせるように、自分を他人と比較するのではなく、自分の個性を大切に磨いて活かそうといった意味ですね。
ちなみに、俳優の松坂桃李さんの名前の由来にもなった四字熟語!
また、SMAPの名曲である「世界に一つだけの花」の意味にも似ていますね。
他人と違う自分に悩んでいる人には、力になる言葉です。
2.綺麗な響きの四字熟語!
続いて、綺麗な意味もありながら言葉の響きも美しい四字熟語をご紹介します。
①「百花繚乱」
「百花繚乱」は、「ひゃっかりょうらん」と読みます。
「百花」は色々な種類のたくさんの花、「繚乱」は花などが咲き乱れている様子のこと。
ですから、様々な種類の多くの花が美しく咲き乱れるということですね。
優れた人物が多く、優れた業績がたくさん現れるといった意味もあります。
美しい情景をあらわす時や、優秀な人たちが数多くの成果をあげた時などにいい言葉ですね。
②「鏡花水月」
「鏡花水月」の読み方は、「きょうかすいげつ」。
鏡に映る花、水面に映る月、そういった情景をあらわしています。
つまり、目には見えるのですが実際に手に取ることのできないものことですね。
はかない幻といった意味を持っています。
「鏡花水月」は、現在は会うことが叶わない美しい人をあらわす時などに使われる言葉です。
③「清風明月」
「清風明月」は、そのまま「せいふうめいげつ」と読みます。
「清風」は爽やかで清々しい風のこと、「明月」は明るく美しい月の意味があります。
ですから意味は、明るい月夜の静かで清らかな様子をあらわしています。
そういった、美しい夜の情景を表現する時に使う四字熟語ですね。
④「花紅柳緑」
「花紅柳緑」の読み方は、「かこうりゅうりょく」です。
漢字のとおり、花は紅(あか)く柳は緑色という意味。
要するに、春の美しい景色のことです。
また、人が手を加えていない自然のままの美しさという意味も。
さらに、色とりどりのきらびやかで美しい装いの意味もあります。
景色を表現する時にもよいのですが、装いが美しい人に対してもピッタリですね。
⑤「紫幹翠葉」
「紫幹翠葉」は、「しかんすいよう」と読みます。
「紫幹」は褐色の幹のことで、「翠葉」は緑色の木の葉のことです。
ですから、山の木々がみずみずしく青々としていて美しい様子をあらわした四字熟語ですね。
美しい自然の景色を表現する時の言葉です。
3.綺麗な女性をあらわす四字熟語!
そして最後は、綺麗な女性をあらわす四字熟語をご紹介します。
ただし、「女性」に限定していないものありますのでご了承ください。
①「佳人薄命」
「佳人薄命」は、「かじんはくめい」と読みます。
「佳人」は美しい女性のこと、「薄命」は運命に恵まれないという意味があります。
つまり、美しい女性は不運であるという意味です。
これは、不運にも若くしてこの世を去ってしまった美しい女性をたとえる時の四字熟語。
②「文質彬彬」
「文質彬彬」の読み方は、「ぶんしつひんぴん」。
「文」は表面的な美しさのことで、「質」はその逆で内実、飾らない本性のことです。
「彬彬」は程よくつり合っている様子のこと。
ですから、外見の美しさと内面の素朴さのバランスがよいということですね。
要するに、洗練された教養と態度、飾らない内面がよく調和している人のことです。
教養もありながら内面もよく、美しい人をあらわす四字熟語。
③「優美高妙」
「優美高妙」は、「ゆうびこうみょう」と読みます。
「優美」は美しく品がある様子で、「高妙」は極めて優れているということ。
ですから、品があって言葉にできないほど美しく、さらに優れているという意味ですね。
そういった、優れていながら気品があり、なおかつ美しい人をたとえる時に使う四字熟語です。
④「花顔柳腰」
「花顔柳腰」の読み方は、「かがんりゅうよう」です。
「花顔」は花のように美しい顔のことで、「柳腰」は柳のように細いしなやかな腰のこと。
これはつまり、顔もスタイルも美しい人のことをあらわしています。
外見が全てにおいて整っている人に対して使う四字熟語ですね。
⑤「仙姿玉質」
「仙姿玉質」の読み方は、「せんしぎょくしつ」。
「仙姿」は仙女の姿ということで、つまり品性も知性も高く優雅な姿のこと。
「玉質」は宝玉のように美しい肌という意味があります。
これはつまり、気品があり知性も高く、外見も美しい並外れた美人といった意味ですね。
「並外れた美人」という表現をしましたが、そういった人に対して使う四字熟語ということ。
まとめ
以上が、「綺麗」に関する四字熟語と、その意味と使い方についてでした。
あまりメジャーではないもで、自分の好きなものをピックアップしました。
美しい風景や女性を表現する時に使ってください。
特に贈る言葉として使うと、喜ばれること間違いなしではないでしょうか!