動物が入った四字熟語。
学生生活をしていると、課題などで時々必要になります。
でも大丈夫ですよ!
そういった時のお手伝いをするのが本ブログです!
ということで、本記事では「動物」に関する四字熟語を厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきますよ!
タップリと15種類ありますので、ご期待ください!
1.動物の四字熟語!「哺乳類」に関するもの!
最初に、動物の四字熟語の中でも「哺乳類」に関するものをご紹介します。
①「狗吠緇衣」
「狗吠緇衣」は、「くはいしい」と読みます。
「狗吠」は吠える犬のことで、「緇衣」は黒い服のこと。
白い服を着て外出し、黒い服で帰宅したらイヌが飼い主だと気づかずに吠えたという故事がもとになった四字熟語です。
つまり、普段と違う服装であれば怪しまれるのは当たり前であるという意味。
使い方は、以下のとおり。
「あなたとは気づかなかった。『狗吠緇衣』で、そんな恰好で街を歩いていれば怪しまれる」
②「一牛鳴地」
「一牛鳴地」の読み方は、「いちぎゅうめいち」です。
これは、1頭のウシの鳴き声が聞こえるほど近い距離という意味。
つまり、もの凄く近い距離をたとえる時の四字熟語です。
「年老いた祖父は何があっても対応できるように、『一牛鳴地』の地域に引っ越してもらいました」といった使い方をします。
③「意馬心猿」
「意馬心猿」は、「いばしんえん」と読みます。
「意馬」は気持ちが静まらない馬のこと、「心猿」は心が静まらない猿のこと。
ですから、暴れるウマと暴れるサルという意味です。
要するに、欲望などで、抑えられないほど気持ちが乱れているということ。
使い方は、以下のとおり。
「彼女にはもう何を言っても無駄だ。『意馬心猿』でもう大好きな彼の言うことにしか耳を傾けなくなってしまった」
④「為虎添翼」
「為虎添翼」の読み方は、「いこてんよく」です。
「添翼」とは、翼を付け加えるということ。
つまり、ただでさえ強いトラに翼を加えてさらに強くなるという意味です。
「昨年は優勝できたが、このチームに県ナンバーワンの○○が加わることになった。まさに『為虎添翼』だし鬼に金棒だ」といった使い方をします。
⑤「狐仮虎威」
「狐仮虎威」は、「こかこい」と読みます。
トラに遭遇したキツネが、自分の身を守るために「自分は百獣の王である」といった嘘を言います。
証拠を見せるために、トラを引き連れて森を歩くと全ての動物が虎を見て怯えて逃げました。
トラは、逃げる動物たちを見てキツネを見て逃げたものと思いこむという故事がもとになった四字熟語。
「虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)」ともいいます。
これは、力のある強い者を利用して威張る小者という意味。
使い方は、以下のとおり。
「校長の息子というだけで、クラスメイトに指図する…。『狐仮虎威』とは奴のこと」
⑥「窮猿投林」
「窮猿投林」の読み方は、「きゅうえんとうりん」です。
「窮猿」は追いつめられたサルのことで、「投林」は林に飛びこむということ。
これは、追い込まれてギリギリの精神状態のサルは、林に飛び込みますが、つかまる枝を選んでいる余裕がないという意味です。
つまり、困っている状況下では選り好みしている余裕はないということ。
「数年前の不況下では、本当にやりたい仕事は何か?などと選んでいる場合ではなかった。『窮猿投林』だったよ」といった使い方をします。
2.動物の四字熟語!「鳥」に関するもの!
続いて、動物の四字熟語の中でも「鳥」に関するものをご紹介します。
①「鴉雀無声」
「鴉雀無声」は、「あじゃくむせい」と読みます。
「鴉」はカラス、「雀」はスズメ。
「無声」は、声がしないということ。
ですから、カラスの声もスズメの声もしないという意味です。
要するに、静まり返っている状態のこと。
使い方は、以下のとおり。
「試験がスタートし、会場は『鴉雀無声』となった」
②「烏鳥私情」
「烏鳥私情」の読み方は、「うちょうのしじょう」です。
「烏鳥」はカラスのこと、「私情」は自分の心情のこと。
カラスは、親に対して口移しでエサを与えるほど恩を忘れないという意味です。
つまり、親孝行したい恩返ししたいという気持ちを謙遜した四字熟語。
「やっと親孝行ができると『烏鳥私情』の気持ちだったのだが、結局なにもしないまま先立たれてしまった」といった使い方をします。
③「雲中白鶴」
「雲中白鶴」は、「うんちゅうはっかく」と読みます。
「雲中」は雲の中のこと、「白鶴」は白いツルのこと。
雲の中を白いツルが優雅に飛ぶという意味です。
要するに、気品が高く心が清らかな人のたとえ。
使い方は、以下のとおり。
「彼女が来てくれて3カ月になるが、お客さまに接する態度も素晴らしいし、仕事も正確。『雲中白鶴』だな」
④「嫁鶏随鶏」
「嫁鶏随鶏」の読み方は、「かけいずいけい」です。
「嫁鶏」は雌鶏ことで、「随鶏」は雄鶏に従うということ。
ですから、雌鶏が雄鶏に従うという意味です。
そこから、妻が夫に従うということ。
「我が家は夫婦ともに働いているし、『嫁鶏随鶏』といったものとは違う。お互いに意見を言い合う」といった使い方をします。
⑤「鳩居鵲巣」
「鳩居鵲巣」は、「きゅうきょじゃくそう」と読みます。
「鳩」はハトで、「鵲」はカササギのこと。
これは、ハトが、巣作りが得意なカササギの巣に居座るという意味です。
要するに、他人の成果や地位などを横取りするということ。
使い方は、以下のとおり。
「論文を完成させたと思ったら、教授に盗まれて、教授の成果にされた。まさに『鳩居鵲巣』、自分はこの国を離れようと思う」
⑥「愛及屋烏」
「愛及屋烏」の読み方は、「あいきゅうおくう」です。
屋根にとまるカラスを愛するということ。
これはつまり、ある人を愛すると、その人の物全てが愛おしくなり、その人の家の屋根にとまるカラスまで愛してしまうという意味です。
「彼女に付きまとったあげく、『愛及屋烏』で彼女の捨てた物まであさるようになってしまった」といった使い方をします。
⑦「鴉巣生鳳」
「鴉巣生鳳」は、「あそうせいほう」と読みます。
「鴉巣」はカラスの巣のこと、「生鳳」は想像上の鳥である鳳凰が生まれるということ。
ですから、どこにでもいるカラスの巣で伝説の鳥である鳳凰が生まれるという意味です。
つまり、無能な親から天才的な子供が誕生するということ。
使い方は、以下のとおり。
「将棋のルールも知らない夫婦から、プロ棋士が誕生した!『鴉巣生鳳』とはこのこと」
2.動物の四字熟語!「爬虫類」に関するもの!
最後は、動物の四字熟語の中でも「爬虫類」に関するものをご紹介します。
①「蜿蜿長蛇」
「蜿蜿長蛇」は、「えんえんちょうだ」と読みます。
「蜿蜿」は蛇がくねくね進むこと、「長蛇」は長い蛇ということ。
ですから、長い蛇がくねくね進んでいるという意味です。
要するに、行列が蛇のように長く連なっているということ。
「長蛇の列」ともいいますね。
「コンサート会場は早朝からすでに、開場を待つ人々が『蜿蜿長蛇』となっている」といった使い方をします。
②「盲亀浮木」
「盲亀浮木」の読み方は、「もうきふぼく」です。
「盲亀」は視力を失ったカメのこと、「浮木」は水面に浮かんでいる木のこと。
百年に一度しか水面に姿をあらわさないとされる盲目のカメが、たまたま水面に浮いている流木の穴に首を突っ込もうとするという意味です。
つまり、百年に1回しか水面に来ない他に、しかも目が見えない、そんな状況で広い大海の水面に浮かんでいる流木の穴に入るなどとてつもなく低い確率であるということ。
これは、出会うことが非常に難しいことのたとえです。
使い方は、以下のとおり。
「同じ日にホールインワンとアルバトロスを達成するなんて、まさに『盲亀浮木』だ」
まとめ
以上が、「動物」に関する四字熟語と、その意味と使い方についてでした。
様々な種類の動物に関するものをご紹介させていただきました。
ぜひ、活用してください。
動物は人間の身近にいますので、たとえるための四字熟語になりやすいようですね。
数はかなり多くあるようです…。