「志願」と「志望」。
似ていますね…。
どちらも、入学や就活などでよく目にする言葉。
使う場面も似ているということです。
「志」は共通していて、「願」と「望」の違い…。
使う場面は同じでありながら、やはり意味は全く違うのだろうか…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「志願」と「志望」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「志願」と「志望」の意味の違い!
最初に、「志願」と「志望」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「志望」とは、自分が将来こうしたい、こうなりたいと望むことです。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「志願」の意味とは!
「志願」は、自分があることをしようと決心し、そのことに対して進んで願い出ること。
決心するのも、進んで願い出るのも、必ず「自分」でなくてはいけません。
たとえば、自衛隊員になりたと決心とします。
この場合は、「自衛隊に志願して入隊する」といった使い方になります。
これはつまり、自衛隊入隊を「進んで願い出て」入隊するということですね。
ちなみに、「志願理由」という言葉がありますが、これは「進んで願い出た理由」という意味。
②「志望」の意味とは!
「志望」は、自分が将来こうしたい、こうなりたいと望むこと。
たとえば、「自分は、将来は医者になって病気の人を助けたい」と思うこと、これが「志望」です。
そして、「志望」も自分の将来を自分が望む、必ず全て「自分」でなくてはいけません。
ですから、「あなたには、将来は医者になってほしいと思っている」といったように、他人の将来を望むことは「志望」とはいいませんよ。
ちなみに、「志望動機」という言葉がありますが、これは「将来、こうしたいと望んだ動機」という意味です。
つまり、学校ならば「入学したいと望んだ動機」、会社ならば「入社したいと望んだ動機」ということ。
③「志願」と「志望」の違いを整理!
それでは、ここで一度「志願」と「志望」の違いを整理します。
自分であることをしようと決心し、進んで願い出ることが「志願」。
志して、願い出るということですね。
自分は将来こうしたい、自分は将来こうなりたいと望むことが「志望」。
志して、それを望むということです。
2.「志願」と「志望」の辞書での意味!
続いて、辞書による「志願」と「志望」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「志願」の辞書での意味!
【志願】
・自ら志し、進んで願い出ること。「―兵」「―者」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおりの内容ですね。
②「志望」の辞書での意味!
【志望】
・自分が将来こうしたい、こうなりたいと望むこと。また、その望み。「―校」「作家を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明したとおりの内容です。
3.「志願」と「志望」の使い方!
次に、「志願」と「志望」の使い方を例文で紹介します。
①「志願」の使い方!
・入学志願者
・志願兵制度
・俳優志願
・海軍志願
②「志望」の使い方!
・志望校判定
・劇作家志望
・外交官志望
・プロ志望届
4.「志願」や「志望」には似た意味の言葉がたくさんある!
「志願」や「志望」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「志願」と「志望」の意味の違いと使い分けについてでした。
「志願」は、自分であることをしようと決心し、進んで願い出ることです。
自分が決心して、自分が願い出ること。
「志望」は、自分は将来こうしたい、自分は将来こうなりたいと望むことです。
自分が志し、それを自分が望むこと。