「出席停止」と「欠席」。
学校に通っていると、「どっちなんだろう?」という時がありますよね…。
しかも、気になるのが「出席日数への影響」です。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
併せて、「出席停止」の場合の「出席日数」に対する影響も調べてみました。
本記事では、「出席停止」と「欠席」の意味の違いについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「出席停止」と「欠席」の意味の違い!
まずは、「出席停止」と「欠席」の意味の違いを端的にお伝えします。
「欠席」とは、出席するべき会合や学校などに出席しないこと。
ちなみに、学校で病気により「出席停止」となった場合は「欠席扱い」にはなりません。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「出席停止」の意味とは!
「出席停止」は、出席する予定の人を出席させないようにすること。
要するに、学校であれば学校側が生徒に対し、「出席しないでくれ!」ということです。
それから、「出席停止」は学校以外でも使われます。
それは、地方議会。
地方議会では、懲罰の意味で議員の議会出席を止めることがあるのですが、これが「出席停止」です。
これは「登院停止」ともいいますが、こっちの方が一般的ですね。
ですから、「出席停止」は多くが学校で生徒に対して使われます。
ちなみに、学校の「出席停止」は生徒が伝染病に感染した場合や、問題行動を起こした場合などに適用されます。
まず、伝染病の方から説明しますね。
伝染病とは具体的に、エボラ出血熱やペストといった強烈なものや、インフルエンザやO-157も対象。
こういった病気になると、もちろん本人の体調も悪化しますが、他の生徒への感染の危険もありますからね。
ですから、極力家で休むこと、他人と接触しないことが求められます。
「出席停止」は、あくまでも学校側の措置ですので、感染が確認された場合は必ず学校へ連絡して指示を仰ぎましょう。
「出席停止」の対象となる病名や停止日数については、以下のPDFをご覧ください。
そして、病気による「出席停止」の場合は、学校を休んだことにはなりません。
つまり、「出席停止」の場合、出席日数の不足による留年といったことにはならないということです。
それから、問題行動によって「出席停止」となる場合があります。
これはつまり、高校でいう「停学」のようなもの。
義務教育には「停学」がありませんから。
ですが、「出席停止」は「停学」と違い、懲罰的な意味合いがありません。
あくまでも、学校の秩序を保つ意味で行われます。
ちなみに、問題行動による「出席停止」が、「出席扱い」になるとは限りませんよ。
これは、それぞれその事案によって判断されます。
②「欠席」の意味とは!
「欠席」は、出席するべき会合や学校などに出席しないこと。
ポイントは、「誰の意志によって出席しないのか」という定義がないところです。
出席すべき人が「寝坊」や「二日酔い」、「風邪」といった理由で休む場合も「欠席」。
そして、会合の主催者側が出席すべきメンバーに対し、「緊急で来客対応をしてほしい」といった理由で出席させない場合も「欠席」です。
学校の場合は多くが生徒側、つまり出席すべき人の理由で「欠席」するのが一般的。
そして、学校を「欠席」する場合は、もちろん出席扱いにはなりませんよ。
前項で説明したとおり、感染症による「出席停止」は出席扱いですが、「欠席」は違います。
③「出席停止」と「欠席」の違いを整理!
それでは、ここで一度「出席停止」と「欠席」の違いを整理します。
出席する予定の人を、出席させないようにするのが「出席停止」。
出席するべき会合や学校などに、出席しないのが「欠席」。
学校で「出席停止」となるのは、伝染病に感染した時や問題行動があった時。
伝染病の場合は休んだことにはならず、「出席扱い」となります。
2.「出席停止」と「欠席」の辞書での意味!
続いて、辞書による「出席停止」と「欠席」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「出席停止」の辞書での意味!
【出席停止】
①授業や会議の出席をさし止めること。
②地方議会議員に対する懲罰の一。議会への出席を一定期間停止するもの。→登院停止
引用元:デジタル大辞泉
説明しませんでしたが、会議への出席差し止めも「出席停止」ということ。
他は、説明どおりですね。
②「欠席」の辞書での意味!
【欠席】
・出るべき会合などに出ないこと。また、学校などを休むこと。「風邪で―する」↔出席
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりです。
3.「出席停止」と「欠席」の使い方!
次に、「出席停止」と「欠席」の使い方を例文で紹介します。
①「出席停止」の使い方!
・児童の出席停止の感染症情報を報告いたします。
・SNS上で、「インフルエンザの出席停止期間を誤解している」と話題になっている。
・品川区教委が「いじめた子は出席停止に」という制度を積極的に適用。
・懲罰動議が出され、議員は28日のみ1日間の出席停止となった。
②「欠席」の使い方!
・3月の卒業式や、4月4日に行われた入学式も欠席した。
・参考人として国会に招かれたにもかかわらず、野党議員が大量に欠席した。
・副鼻腔炎やせきなどの風邪の症状があるため大会を欠席した。
・事故によるけがの為、残念ながら欠席という形になります。
4.「出席停止」や「欠席」には似た意味の言葉がたくさんある!
「出席停止」や「欠席」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「出席停止」と「欠席」の意味の違いについてでした。
「出席停止」は、出席する予定の人を出席させないようにすること。
「欠席」は、出席するべき会合や学校などに出席しないこと。
感染症による「出席停止」は、「欠席扱い」ではなく「出席扱い」になります。