「チェック」と「確認」。
言葉の意味の違いがまぎらわしいです…。
といいますか、自分は同じ意味として使っていたような…。
「上司が書類をチェックする」
「上司が書類を確認する」
というように、どちらも変ではありません。
しかし…。
「本人の意志の確認」といいますが、「本人の意志のチェック」とはいいません…。
ということは、「チェック」と「確認」には違いがあるということか??
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「チェック」と「確認」には明確な違いがありました!
本記事では、「チェック」と「確認」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「チェック」と「確認」の意味の違い!
最初に、「チェック」と「確認」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「確認」とは、確かめること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「チェック」の意味とは!
「チェック」は、異常の有無を確かめること、また、書類などを照らし合わせて確かめること。
さらに短くまとめると、「点検」と「照合」が「チェック」の意味するところ。
「チェック」は点検や照合で確かめることですが、「確認」はただ確かめること、これが違いです。
たとえば、「上司が部下の業務改善提案の内容をチェックする」といった使い方。
これは、提案の内容に異常がないか点検すること、また、資料の数値に誤りが無いか照合したりすること。
普段の業務であっても、日常的に行われる行為です。
それから、会社同士の取り引きでは、「あの会社は要チェックだ」といった使い方もします。
これは、何かの異常を感じ取ったということで、後日に異常の有無を確かめる必要があるということ。
ということで、「点検」や「照合」が「チェック」ということです。
②「確認」の意味とは!
「確認」は、確かめること。
ということは、「チェック」の意味である「点検」や「照合」も確かめることなので、「確認」の1つということができます。
つまり、「確認」の意味の中に「チェック」が含まれるということ。
ですから、「上司が部下の業務改善提案の内容をチェックする」を「上司が部下の業務改善提案の内容を確認する」としても、全くおかしなことではありません。
上司が日々行う「チェック」は、「確認」でもあるということ。
ただし、「確認」には使えますが、「チェック」には使えないものもあります。
たとえば、「本人の意思確認」といった使い方。
これは、本人の意思を確かめるという意味ですが、「本人の意思をチェックする」とはいいません。
それから、「生存者はまだ確認できていない」という使い方。
これも、「生存者はまだチェックできていない」とはいいません。
同じ「確かめる」という意味ですが、「確認」の方は広く使われるのに対し、「チェック」は限定的になります。
③「チェック」と「確認」の違いを整理!
それでは、ここで一度「チェック」と「確認」の違いを整理します。
異常の有無を確かめる、また、書類などを照らし合わせて確かめるのが「チェック」。
ただ確かめるのが「確認」。
大きな「確認」の意味があり、その中に「チェック」が含まれます。
2.「チェック」と「確認」の辞書での意味!
続いて、辞書による「チェック」と「確認」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「チェック」の辞書での意味!
【チェック】
①点検・照合をすること。また、それがすんだ印をつけること。また、その印。
②不適当なものを阻止すること。「ボディー―」
③チェスで、王手をかけること。また、その宣言。
引用元:旺文社国語辞典
意味①は、説明どおり「点検」と「照合」のこと。
あと、説明しませんでしたが「印」そのものの意味もあります。
意味②は、「ボディーチェック」の「チェック」ですが、これも「点検」のことですね。
意味③は、チェスの専門用語です。
②「確認」の辞書での意味!
【確認】
・はっきりと認めること。確かめること。「本人の―をとる」「未―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
3.「チェック」と「確認」の使い方!
次に、「チェック」と「確認」の使い方を例文で紹介します。
①「チェック」の使い方!
・利用者財産の分別管理のチェック項目。
・マニュアル兼チェックリストシステムを導入。
・空気圧計で直接計測するタイヤの空気圧チェックは手間がかかる。
・ニュース報道のファクトチェックが頻繁に行われる。
②「確認」の使い方!
・今後に向けお互いの連携強化を確認する。
・登場キャラクター達の姿を確認できるプロモーションムービー。
・不当表示防止を図るための表示内容の確認を十分に行わなかった。
・組織一丸となって再発防止に取り組むことを確認しました。
4.「チェック」や「確認」には似た意味の言葉がたくさんある!
「チェック」や「確認」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「チェック」と「確認」の意味の違いと使い分けについてでした。
「チェック」は、異常の有無を確かめること、また、書類などを照らし合わせて確かめること。
「確認」は、確かめること。
「確認」は幅広く使うことができますが、「チェック」の方は使う場面が限定的になります。