「精査」と「検討」。
ビジネスシーンで、よく出てくる言葉です。
中でも「検討」は、ハッキリ返事できない時に便利ですよね…。
「買うのか買わないのか?」→「検討します」
ところで、相手方から「精査してください」と言われたり、「検討してください」と言われることがありますよね。
こういった時に「精査」と「検討」がまぎらわしくなります…。
なんとなく、似ている感じが…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「精査」と「検討」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「精査」と「検討」の意味の違い!
最初に、「精査」と「検討」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「検討」とは、いろいろな面から詳しく調べ、良いのか悪いのか考えること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「精査」の意味とは!
「精査」は、細かい部分まで詳しく調べることです。
ただ調べるだけではありません。
細部まで、詳しく調べることが「精査」なのです。
ちなみに、「調査」は調べることで、「精査」は細かい部分まで詳しく調べること。
たとえば、普通に調べたところ、その結果が大雑把だった場合など。
さらに細かいことまで調べる時に、「精査」ということになるのですね。
②「検討」の意味とは!
「検討」は、いろいろな面から詳しく調べ、良いのか悪いのか考えること。
詳しく調べるという部分は「精査」と共通しています。
どちらにも詳しく調べるのですが、調べた後に良いのか悪いのかを考えるのが「検討」。
さらに、いろいろな面で調べるのですね、
たとえば、工場の拡張を「検討」したとします。
工場を拡張するためには、駐車場スペースを減らさなくていけません。
ということで、調べることは以下のとおりになります。
b.駐車場スペースを減らすことの弊害。
c.工場拡張工事にともなうコスト。
まだまだあると思われますが、とりあえずは一例ですのでこの3つに絞りました。
この例では、単純に「生産量」「駐車場スペース」「工事コスト」といった、それぞれ違った見方で調べなくてはいけません。
これが、「いろいろな面から詳しく調べる」ということ。
そして調べた後に、工場を拡張すべきか、または拡張すべきではないのかと考えるのが「検討」です。
ちなみに、「考える」までが「検討」であり、「判断する」ことではありませんよ。
③「精査」と「検討」の違いを整理!
それでは、ここで一度「精査」と「検討」の違いを整理します。
ただ調べるだけではなく、細かい部分まで詳しく調べるのが「精査」。
いろいろな面から詳しく調べ、良いのか悪いのか考えるのが「検討」。
「検討」は詳しく調べるのですが、様々な方向から見方を変えて調べるのです。
2.「精査」と「検討」の辞書での意味!
続いて、辞書による「精査」と「検討」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「精査」の辞書での意味!
【精査】
・細かい点までくわしく調べること。
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「検討」の辞書での意味!
【検討】
・物事をいろいろの面からくわしく調べ、よしあしを考えること。「案件の可否を―する」
引用元:旺文社国語辞典
「検討」の意味も、前の項目で説明したとおりの内容ですね。
3.「精査」と「検討」の使い方!
次に、「精査」と「検討」の使い方を例文で紹介します。
①「精査」の使い方!
・この報告内容では納得できないことから精査をお願いします。
・一度はこの内容で進んでいたがミスが見つかったことからもう一度精査する。
・念のため精査しましたので了承していただきたいと思います。
・トラブル防止のためプログラム内容をさらに精査する。
②「検討」の使い方!
・現在の災害対策では不十分なため新たな対策を検討する。
・新製品に関する企画を前向きに検討する。
・そばにするかうどんにするか検討した結果どちらも食べないことにした。
・すみませんが、まだ検討中です。
4.「精査」や「検討」には似た意味の言葉がたくさんある!
「精査」や「検討」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「精査」と「検討」の意味の違いと使い分けについてでした。
「精査」は、細かい部分まで詳しく調べること。
「細かく」「詳しく」がポイントです。
「検討」は、いろいろな面から詳しく調べ、良いのか悪いのか考えること。
「いろいろな面から」「良し悪しを考える」がポイントです。