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「年間」と「年」の違いは?具体例でわかりやすく解説するよ!

更新日:

 
「年間」と「年」。

同じ意味では?と思いたいところですが…。
 
 
「令和元年」といいますが…。

「令和元年間」とはいいません…。
 
 
では、意味が微妙に違うということ???

ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
 
 
本記事では、「年間」と「年」のそれぞれの意味について、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「年間」と「年」の意味に違いはあるのか?

最初に、「年間」と「年」の意味を簡潔にお伝えします。

「年間」とは、太陽の周りを地球が一周する期間のこと。

「年」とは、太陽の周りを地球が一周する期間のこと。

どちらも同じ意味ですが、「年間」の方がその期間を強調しています。

 
一言であらわすと、こういった違いです。

ただし、「年間」と「年」には他の意味もありますよ!

それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
 

①「年間」と「年」の意味とは!

「年間」と「年」は、どちらも太陽の周りを地球が一周する期間のこと。

同じ意味です。
 
 
ただし、「年」の意味には1月1日から12月31日といった意味も含まれています。

これは、「1年の始まりは、初詣に行こう」といった使い方をする「年」。

こうなると、この限定された期間の「年」と、1年の期間であればいつでもよい「年間」の意味は微妙に違ってきますので注意が必要です。
 
 
ですが、通常は「年」は太陽の周りを地球が一周する期間のことであり、「年間」の意味と相違ありませんよ。

ですから、「20年もあなたを待ち続けた」と「20年間もあなたを待ち続けた」は、全く同じ意味ということですね。
 
 
 
同じ意味でありながら、「年」の他に「年間」という言葉がなぜか存在します。

これは「年」に「間」という字を付けて、「期間」「あいだ」を強調しているということ。

なぜ強調するのかというと、「年」には期間以外の意味もあるからなのです。
 
 
たとえば、「今は2019年ですか?」といった場合には、2019年間という気の遠くなるような期間を意味する言葉ではありません。

「今現在は西暦何年なのか?」ということを意味しています。

この「年」は、接尾語としての「年」。
 
 
接尾語としての「年」は、前に数字が入り、「5年生」「平成30年」といった使い方をします。

「5年生」「平成30年」は、「学年」や「和暦」などのことであり、期間のことではありません。

要するに、期間を示していない「年」と、区別する意味で「年間」が存在するということです。

カレンダー
 

②「年間」には他の意味も!

「年間」には、太陽の周りを地球が一周する期間という意味とは違う意味があります。

つまり、「1年間」以外の意味ということ。

それは、ある年代の間をあらわす意味です。
 
 
たとえば、「明治年間」「昭和年間」といった使い方をする「年間」。

他にも、「寛永年間」とか「元禄年間」など。

これは、全て「1年間」のことではありません。

その明治という長い年月、昭和という年月をあらわしているのです。

頻繁に使うものではありませんが、こういった意味もあることも覚えておいてくださいね。

時代
 

③「年間」と「年」の意味を整理!

それでは、ここで一度「年間」と「年」の意味を整理します。
 
 
「年間」と「年」は、どちらも太陽の周りを地球が一周する期間のこと。
 
 
ただし、接尾語の「年」は期間をあらわす言葉ではありません。

また、「年間」も1年間以外の意味もあることを覚えておきましょう。
 

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2.「年間」と「年」の辞書での意味!

続いて、辞書による「年間」と「年」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「年間」の辞書での意味!

【年間】

①一年の期間。一年間。「―計画」

②ある年代の間。「昭和―」

引用元:旺文社国語辞典

意味が2つありますが、説明どおりの内容ですね。
 

②「年」の辞書での意味!

【年】(接尾)

・年数・年齢・学年を示すのに用いる語。「平成十七―」「中学三―」

引用元:旺文社国語辞典

これが、接尾語ですね。

【年】

①とし。一年。元日から大晦日までの期間。地球が太陽を一巡する期間。「―に一度の祭り」

②年季奉公の期間。「―が明ける」

引用元:旺文社国語辞典

説明どおりですが、意味②は解説していません。

意味②は、現在使われていませんので、省略します。

カレンダー
 

3.「年間」と「年」の使い方!

次に、「年間」と「年」の使い方を例文で紹介します。
 

①「年間」の使い方!

・上京してから5年間

・3年間も勉強した

・この部屋には7年間住んでいます。

年間計画を策定する。

・高校生活は1年間もたてば卒業です。
 

②「年」の使い方!

・上京してから5になる。

・3も勉強した。

・この部屋には7住んでいます。

・1の計画を策定する。

・今は高校3なので、もうすぐ卒業です。

1年365日
 

4.「年間」や「年」には似た意味の言葉がたくさんある!

「年間」や「年」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「年」と「周年」の違いを解説!考え方覚え方をおさえるべし!

「年号」と「年」の違い!わかりやすく徹底解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「年間」と「年」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「年間」と「年」は、どちらも意味は同じ。

どちらも、太陽の周りを地球が一周する期間のことです。
 
 
ただし、「高校3年生」や「令和元年」の「年」は期間をあらわしていませんよ。

この接尾語の「年」は、「年間」との使い分けが必要です。

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