会話などでよく使われる「むしろ」という言葉。
漢字では「寧ろ」と書きます。
そして、「2つを比べて、あれよりもこれを選ぶ、また、これのほうがよりよいという気持ちを表す」という意味。
つまりは、「どちらかといえば」という意味です。
では、この「むしろ」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「むしろ」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短い文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「むしろ」の例文を簡単な短い文で!
・マンションの「受水槽」の中でピースサインをする動画が話題になりましたが、本人はその後も悪びれる様子など微塵も感じさせない態度でむしろ楽しんでいるように見えました。
・このプロジェクトはいまだ折り返し前の段階であり、むしろこれからいよいよ正念場を迎える、確実に結果を出さなければならない局面に入ってきます。
・これは本当に使い勝手が良い素敵な商品です。むしろないと困るアイテムです。これらは樹脂粘土だけでは表現が難しい質感も簡単に出すことが出来るので好評です。
・こうした管理コストについては問題視する向きもあるでしょうが、むしろこれをチャンスと捉えて、日本国内だけではなく、外国においても合理的な管理システムを構築してほしい。
・病院職員に対して減給の交渉を行っているようですが…。医療関係の方は本当に大変な環境で仕事をしていると思うのでむしろ給料上げてほしいと思っています。
・私が車屋の営業担当をしていたのは1970年代後半。この時期のヤナセの看板商品といえばメルセデスよりむしろフォルクスワーゲンでした。
・当初より労働生産性が低いと言われてきた東北地方にとって一気に生産性向上を図れる、むしろ追い風となる現象と捉えています。
・最高傑作でありながら、決して到達点ではなくむしろ始まりであって、彼らにとってこの先の輝かしい未来を見据えたひとつの中間目標地点的な作品だと思います。
・急成長を続けてきた当社は、その歩みを止めるつもりはありません。むしろ、更に成長速度を加速させる必要すらあると考えています。
・新規感染者を見ても東京の場合には、感染が高止まりというよりも、むしろ少しずつ増えているというのが我々の判断です。
2.「むしろ」の類義語!
続いて、「むしろ」と似た意味の言葉を紹介します。
わかりやすい類義語が、「逆に」。
あとは、「かえって」も当てはまります。
ちなみに、「かえって」は漢字で「反って」か「却って」と書きますよ。
その他は、以下のとおり。
「というか」
「ていうか」
「と言うより」
「いっそ」
などがあります。
まとめ
以上が、「むしろ」の例文についてでした。
参考にしてください。
ちなみに、「寧ろ」の「寧」は、「丁寧」の「寧(ねい)」です。
意味は、「心がこもっている」「親身」という意味。
ただし、その他に「むしろ」「どちらかといえば」という意味もあります。