慣用句である「造作もない」。
読み方は、「ぞうさもない」。
また、「造作もない」は「造作無(ぞうさない)」と書く場合もあります。
意味は、「たやすい。容易である。また、簡単で、手軽である」ということ。
では、この「造作もない」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「造作もない」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「造作もない」の例文を簡単な短文で!
・閉じられたケージを造作もなく、涼しい表情で出入りする猫の姿がネット上で話題を呼んでいる。
・イタリア代表を通して既に監督とは既知の仲だったし、チームメイトの多くとも交流があった。だから馴染むのは造作もないことだったよ。
・優しさ、思いやり、家族の温もりといった言葉を口にすることは造作もないが、それを形に表すことは至難であろう。
・元競輪選手にとって、これくらいの上り坂を自転車で進むのは造作もない。あっという間に後続を引き離してしまった。
・クジラは哺乳類ではありますが、長い時間浸水していても平気です。クジラにとって10分程度の浸水は造作もないこと。
・造作もなく相手を崩してゴールを奪ったバルセロナ。試合はそのままバルセロナが4-2で勝利している。
・彫刻にて、線を黒にして残すか、彫って白くするか、考えながら彫ります。ペンで描くのは造作もないのですが、彫るのは大変でした。
・現在はスマホやパソコンが普及しており、インターネットで造作もなく必要な情報が得られるようになった。
・この曲は子供の頃からピアノで演奏してきました。ですから、この曲程度であれば、私にとっては造作もないことです。
・成人するまでイギリスで育ってきたので、私にとって英会話は造作もないことですよ。もしよかったら私が通訳しましょうか?
・サルが木から木へと飛び移る様を見た息子は驚いたようだった。でも、サルにとってあの程度の距離を飛び移ることは造作もないこと。
・普段は普通に遊んでいた彼だが、造作もなく東京大学に合格してしまった。いったい、彼はいつ勉強していたのだろうか?
2.「造作もない」の類義語!
続いて、「造作もない」と似た意味の言葉を紹介します。
同じ慣用句では、「朝飯前」。
「朝飯前」は「朝食をとる前のわずかな時間でできる」ということで、短時間でできる簡単なことという意味です。
その他は、以下のとおり。
「お茶の子さいさい」
「お安い御用」
「お手のもの」
「楽々」
「いとも容易く」
「いとも簡単に」
などがあります。
まとめ
以上が、「造作もない」の例文についてでした。
参考にしてください。
「造作もない」の「造」と「作」は、どちらも「つくる」という意味です。
そして、この慣用句の「造作」の由来は「建物をつくる」という意味。
「建物をつくる」ということは、手間暇がかかる大変なことですよね。
「造作もない」とは、そういった手間暇もなく簡単なことという意味です。