慣用句である「襟を正す」。
「乱れた服装や、姿勢をキチンと整える」という意味。
また、そういった意味から「これまでの態度を改めて、気持ち引き締める」ということでもあります。
では、この「襟を正す」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「襟を正す」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.慣用句「襟を正す」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・佐藤君、シャツがズボンから出ている、だらしないよ。学校ではキチンと襟を正しましょう。(外観)
・寝坊して慌てて来たんだけど、俺の寝ぐせは大丈夫?さすがにここでは襟を正さないとね(外観)
・犯罪はよくないことで、許さることではありません。本人は既に懲戒解雇になっているとはいえ、会社の管理職も襟を正すべきではないか。(内面)
・映画の主人公の人間性に感動した。自分も今後は襟を正して彼のような人生を送りたいと思った。(内面)
・今日は社長が当営業所へ来所する。所員全員、襟を正して対応するように。(内面)
・政治家は発言に責任を持ち、有権者から信頼を得られるように自ら襟を正すべきだと考える。(内面)
・今日は東日本大震災が発生した日。当時の状況を思い出し、改めて襟を正して災害対策を考えていきたい。(内面)
・当社の不正については、心からお詫び申し上げます。旧経営陣の時期とはいえ、襟を正さないといけないと思っています。(内面)
・倫理の欠如に起因し、信頼を裏切る結果となったことを深謝します。より襟を正すべく社員教育を徹底し、再発防止に万全を期して社としての使命を全うする所存です。(内面)
・ライバル会社ではありますが、今回の対応を他山の石とし、自らの襟を正す機会としたい。(内面)
2.慣用句「襟を正す」の類義語!
「襟を正す」と似た意味の言葉で、「居住まいを正す」というものがあります。
読み方は「いずまいをただす」
「居住まい」とは、座った姿勢のこと。
要するに、座った姿勢をキチンと整えるという意味で、この言葉も見た目の「外観」と気持ちなどを示す「内面」的な2とおりの意味があります。
その他には「威儀を正す」という言葉もあります。
読み方は「いぎをただす」。
「威儀」は、作法どおりの立ち居振る舞いのこと。
また、作法どおりということは、身なりを整えるという意味もあります。
この「威儀を正す」には、「襟を正す」のような内面的な意味はありません。
あくまでも、「身なり」「動作」といった外観に関する言葉です。
まとめ
以上が、「襟を正す」の例文についてでした。
「襟を正す」には、乱れた服装を整えるという「外観」に対する意味と、態度を改めて気持ちを引き締めるという「内面」に対する意味があります。
例文も、前半2つは「外観」、その他は「内面」の意味として紹介しました。
参考にしてください。