慣用句である「猫の手も借りたい」。
「猫であっても、手伝ってほしい」ということ。
つまりは、「手不足で非常に忙しく、誰でも良いので手伝ってほしい」という意味です。
では、この「猫の手も借りたい」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「猫の手も借りたい」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.慣用句「猫の手も借りたい」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・我が店舗のケーキがテレビ紹介されてから、お客さんが大量に来店するようになり対応が追いつかない…。猫の手も借りたいくらいだ…。
・今日からこの中華料理店の仕事だが、もうすぐ12時になる。その時間になると猫の手も借りたいほど忙しくなるので、覚悟しておいてください。
・猫の手も借りたいほど忙しいフリーランス向けの業務委託サービスを始めました。気軽にご相談していただければと思います。
・今はお墓参りシーズン。お坊さんをあちこちで見かけるが、おそらく猫の手も借りたいくらい忙しいのだろう。
・有名なお寿司屋さんへ予約の電話をしたのだが…。空いているのは半年先らしい…。おそらく、毎日が猫の手も借りたいほど忙しいのだろう…。
・現在は、社員が1人入院中。そんな中で別の社員から退職したいとの申し出があった…。1人足りないだけで猫の手も借りたいほど忙しいのに、その上もう1人減ったらどうなるのか?
・景気が悪いせいで、仕事が全く無くなった…。これから先、大丈夫だろうか?猫の手も借りたいほど忙しかった昨年がなつかしいよ。
・12月は年末にかけて、どこの会社だって猫の手も借りたいほど忙しいだろう…。これは仕方がないことなので、もう少し待とうよ。
・おかげさまで毎日忙しくて、猫の手も借りたいほどです。今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
・お誘いはありがたいのですが、現在は目が回るほど忙しくて猫の手も借りたいほどです。今日の飲み会は勘弁してください。
2.慣用句「猫の手も借りたい」の類義語!
続いて、「猫の手も借りたい」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「盆と正月が一緒に来たよう」。
お盆やお正月はただでさえ忙しいのに、それが同時に来たように忙しいという意味。
ですから、「猫の手も借りたい」とほぼ同じ意味です。
ただし、「盆と正月が一緒に来たよう」は、「忙しい」という意味の他に「嬉しいことが重なる」という意味でもあります。
その他は、以下のとおり。
「てんてこ舞い」
「てんやわんや」
「目が回るような忙しさ」
「息つく間もない」
「多忙を極める」
といった感じです。
まとめ
以上が、「猫の手も借りたい」の例文についてでした。
「猫の手も借りたい」は、江戸時代の書物が由来です。
それは、近松門左衛門が執筆した浄瑠璃、「関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)」。
その中の、ネズミをとること以外に役にたたない猫の手でも、その手を借りたいほど忙しいということを表現する言葉として、「猫の手も借りたい」という慣用句がうまれました。