慣用句である「気が引ける」。
「心(気)が引っ込んでしまっている」ということ。
つまりは、「気後れする」「引け目を感じる」という意味です。
主に、自分に対する劣等感や、自信のなさをあらわす言葉。
では、この「気が引ける」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「気が引ける」の使い方を例文で、また、類語について解説していきます。
特に、かりやすく紹介しますのでご期待ください。
1.慣用句「気が引ける」の類語!
「気が引ける」に似た意味の言葉としては、冒頭で触れたとおり「気後れする」「引け目を感じる」などがあります。
その他には、以下のとおり。
「臆する」は、気後れしておどおどすること。
「怯む(ひるむ)」は、おじけづいてしり込みすること。
「怖気づく(おじけづく)」は、恐怖心がわいてしり込みすること。
あとは、「躊躇する」も似ています。
「躊躇する」は、迷って決心できないこと。
それぞれ、微妙な違いがあります。
やはり、意味が違いのは「気後れする」「引け目を感じる」でしょうか。
2.慣用句「気が引ける」の例文を簡単な短文で!
・息子がわんぱく相撲に出場したが、当日は周囲の子供たちの体格があまりにも大きくて、小柄な息子は随分気が引けていた。
・のど自慢の予選を通過し、いざ本番を迎えたのだが、大きな会場で大観衆を見ただけで気が引ける…。
・今日は取引先で初めて新製品のプレゼンをするのだが、私のプレゼンによって会社の売り上げに影響がでると思うとなんとなく気が引ける。
・甲子園での初戦は常連校で強豪。我が校だって予選を勝ち上がる実力を持った高校だし、相手だって同じ人間だ。気が引けるかもしれないが、そんな気持ちは吹っ飛ばして思い切っていこう。
・全国大会出場を前に壮行会を開いてもらった。皆さんから素晴らしい言葉をもらったのだが、多くの人から「優勝間違いない!」と言われ逆にプレッシャーになって気が引ける。
・入社してすぐにこの会社ではやっていけないと思った。でも、さすがに1週間もしないうちに退職届を出すのは気が引ける…。
・電車内で迷惑行為をする人がいるのだが、身なりを見る限り普通ではない。さすがに注意するのは気が引ける…。
・白熱した将棋で勝利をものにした。相手は負けた瞬間からうつむいまま顔を上げることはなかった。こんな状態では気が引けて素直に喜ぶことができない。
まとめ
以上が、「気が引ける」の類語と例文についてでした。
最後の例文では、将棋で勝って「気が引ける」というものを紹介しました。
この場合、劣等感や自信のなさとは少し違います。
これは、相手の気持ちを考慮した上で、自分の気持ちが引っ込んでしまうということ。
こういった使い方もしますので、覚えておいてください。