慣用句である「未曾有」。
「みぞう」と読みますが、「みぞうう」と読んでも間違いではありません。
「いまだかつてなかったこと。ひじょうにめずらしいこと」という意味です。
では、この「未曾有」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「未曾有」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「未曾有」の例文を簡単な短文で!
・未曾有の大災害となった東日本大震災。その教訓を風化させず未来に生かしていかなければなりません。
・高放射能冷却水を止めるため、男は仲間とともにボルトを締めに向かう。この未曾有の大惨事を引き金に、男の人生は大きく翻弄されていくという物語だ。
・昭和60年8月12日に起きた未曾有の大事故。羽田発大阪行き日本航空123便が午後6時56分、乗員・乗客524人を乗せて群馬県上野村の「御巣鷹の屋根」に墜落。
・トップクラスの元営業職員が引き起こした19億円超に上る未曾有の詐欺事件。ようやく開かれた記者会見では、新たな3件の金銭搾取事件も発表される始末。
・1999年9月、神奈川県警の不祥事が連続発覚して以来、警察は未曾有のバッシングを受けてきた。それまで、警察に対する批判といえば、警察官の個人的な不祥事ばかり。
・次官のセクハラ発言も発覚した、問題だらけの財務省だが、出直すためには何が必要なのか。この未曾有の不祥事を受けて、筆者は「財務省を解体せよ!」を緊急出版しました。
・「100年に一度」といわれる未曾有の不況が押し寄せて来ました。思い起こせば、まさに想定外の世界同時不況という大暴風雨。
・日頃は剣道連盟の活動に多大なお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。昨年は新型コロナウイルス問題で行事や稽古を満足に行えず、剣道界にとっても未曾有の厳しい年でした。
・未曾有の感染爆発の危機と向き合った、最前線の医師や専門家、行政の責任者たちの証言。新型コロナウイルスの猛威にさらされた現場は、一体どんな事態だったのか。
・世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。未曾有の危機を乗り切るための、人と人とをつなぐ「支え合い」の取り組みをご紹介します。
2.「未曾有」の類義語!
続いて、「未曾有」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「前代未聞」。
四字熟語である「前代未聞」は、「今まで聞いたことがないこと」という意味です。
同じ四字熟語では、「空前絶後」も当てはまります。
意味は、「今まで例がなく、非常に珍しいこと」という意味。
その他は、以下のとおり。
「前例のない」
「類のない」
「歴史的な」
「記録的な」
「画期的な」
などがあります。
まとめ
以上が、「未曾有」の例文についてでした。
参考にしてください。
「未曾有」を使う場合は、多くが「未曾有の○○」となります。
たとえば、「未曾有の大災害」といった使い方。
他は、「未曽有の大事件」「未曽有の不祥事」といった形です。