慣用句である「視線を宙に泳がせる」。
「視線を上に向けて、あちこちに動かす」ということ。
つまりは、「返答に困った時や気まずい時などに、目をあちこちにそらす」という意味です。
では、この「視線を宙に泳がせる」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「視線を宙に泳がせる」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「視線を宙に泳がせる」の例文を簡単な短文で!
・警察の取り調べは続いていた。容疑者は警察の尋問に対し終始視線を宙に泳がせていたが、口を割ることはなかった。
・緊迫感あふれる国会論戦だったが、後半になって返答に困った大臣は視線を宙に泳がせるシーンが相次いだ。
・年末の宿直を決めかねていた。社員を前にして希望者を募ったところ、ほとんど予定が決まっているらしく、視線を宙に泳がせていた。結局希望者がいなかったことから、自分がやることになった。
・タイプではない女性から告白されたらしいが…。その時、彼はずっと視線を宙に泳がせている様子だった…。
・裁判で被告人への質問が行われたが、ずっと視線を宙に泳がせる姿がみられた。しっかりと真実を話しているのかが疑問だった。
・部長が人をあそこまで褒めるのは見たことがない…。褒められている本人も、困ってしまって視線を宙に泳がせているようだ。
・外国の人から何やら英語で質問されたようだ…。意味を全く理解できていない彼は、何もできずに視線を宙に泳がせていた。
・人とコミュニケーションをとるのが苦手な彼女は、話しかけられると顔を赤くして視線を宙に泳がせる癖がある。
・彼は、親戚の法事を理由に休暇をとったのだが、本当は海外旅行だったらしい。事実を確認するために事情をきいてみたが終始視線を宙に泳がせるばかりだった。
・空港での入国審査では、旅行の目的など短い質問をする。そこで、表情を確認し視線を宙に泳がせるような人の場合は、さらに別の質問を続ける。
・「この花瓶を壊したのは誰だ!」という質問に対し、義雄はなぜか視線を宙に泳がせる仕草を見せた。しかも落ち着かない様子だった。
2.「視線を宙に泳がせる」の類義語!
続いて、「視線を宙に泳がせる」と似た意味の言葉を紹介します。
最初は、「視線を巡らす」。
意味は、「視線を宙に泳がせる」とほぼ同じです。
それから、「目をあちこち動かす」。
これも、同じ意味ですね。
その他は、以下のとおり。
「視線を動かす」
「目をそらす」
「視線を合わせない」
「目をきょろきょろさせる」
「おろおろする」
などがあります。
まとめ
以上が、「視線を宙に泳がせる」の例文についてでした。
参考にしてください。
「視線を宙に泳がせる」という行為は、返答に困った時や気まずい時などにあらわれる仕草ですが…。
それ以外では、照れた時や考えがまとまらないといった場合も同様の動作をしてしまいます。