慣用句である「語弊がある」。
「言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方」ということ。
つまりは、「誤解や弊害を招く表現」という意味です。
では、この「語弊がある」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「語弊がある」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「語弊がある」の例文を簡単な短文で!
・5カ月ぶりに監督の元に集まることができ、「楽しい雰囲気」と言ったら語弊があるかもしれませんが、みんなでボールを蹴ることができ、しっかりと練習ができました。
・ワークスペースを見ていても皆さん全然せかせかしていないのです。「ゆったりと」いうと語弊があるかもしれませんが、とても優しく、居心地のいい空気が流れていました。
・ステーキがガッツリ食べられるだけで幸せです。こういう言い方すると語弊があるかもしれませんが、最終的には「いやもうお肉いらない!」と思うくらいのボリュームでした。
・新聞の情報量は凄いものがある。しかし、広く浅いといえば語弊があるが、新聞に限らず、多くのメディアからのニュースが提示されているネットニュースの意義も評価すべき。
・テニスの決勝戦を取材だったのです。仕事を忘れたと言うと語弊があるのですが、あっという間の3時間24分。素晴らしい試合でした。
・トカゲのしっぽが生え替わります。再生医療とは人の体も生え替わること。トカゲのしっぽは語弊があるかもしれませんが…。
・ハイブリッドカーの中にはそれほど燃費性能に貢献していないものもあります。燃費だけがハイブリッドのメリットというと語弊があるかもしれませんが…。
・日本は「生活」に支出するというより、「思い出作り」や「暇つぶし」にお金を払っている。「パンよりもサーカス」と言うと語弊があるけれども、個人の趣味に支出している。
・明治大正昭和までは、国が描いた政策で産業や経済が発展してきたが、平成時代にはどれもこれもが失策続きと言っては語弊があるが国民の実感はそうだ。
・仕事は人生の長い時間をかけて取り組むものなので、熱中できるものがベストです。趣味と言ったら語弊があるかもしれませんが、飽きずに人生を通じて探究できるこの仕事を選びました。
2.「語弊がある」の類義語!
続いて、「語弊がある」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「間違った印象を与えるかもしれない」。
あと、冒頭でも触れましたが「誤解を招く表現」もあります。
その他は、以下のとおり。
「誤った印象を与えかねない」
「適切な表現ではないかもしれない」
「違う印象を与える」
「齟齬が生じる」
「違和感を持つかもしれない」
などがあります。
まとめ
以上が、「語弊がある」の例文についてでした。
参考にしてください。
ちなみに、「語弊」の「弊」は、「弊害」の「弊」。
「弊」は、良くない・害になる・やぶれる・ボロボロになる・疲れる・弱る・倒れる、といった意味があります。
良くない意味のオンパレードですね…。