慣用句である「目に余る」。
「あまりにも程度がひどすぎて、黙って見ていることができない」という意味。
また、その他に「あまりにも数が多すぎて、一度に見渡すことができない」という意味もあります。
では、この「目に余る」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「目に余る」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.慣用句「目に余る」の例文を簡単な短文で!
・最近引っ越してきた住人は、ゴミ出しの曜日を全く守らないし、目に余る。何度も忠告したのだが、直す気はないようだ。(ひどい)
・隣人はなぜか廃棄物を自宅に集めるのが趣味らしい。しかし、最近は生ゴミなども集めてきているらしく悪臭がひどい。迷惑行為が目に余る。なんとかならないものか…。(ひどい)
・退職にあたって寄せ書きをもらったのだが、開けてみたら目に余る多くの人から頂戴した。感謝の気持ちでいっぱいだ。(多数)
・メジャーデビューして初めての誕生日を迎えた。今日は目に余るほどたくさんのプレゼントが届き、本当に感激している。(多数)
・県議会議員の謝罪会見だったが…。謝罪というよりも、良い訳ばかりで自己保身の言動が目に余る。これなら、会見などやらないほうがよかった。(ひどい)
・この地域は、最近になって不法投棄がやたらと増えてしまった。人を配置しても車でやってきてどうどうと捨てていく行為は本当に目に余る。(ひどい)
・普段は静かなレストランなのだが、今いる泥酔客たちの騒ぎが目に余る…。いい加減にしてほしい旨を店員に伝えた。(ひどい)
・最近、芸能人へのSNSでの攻撃が目に余る。攻撃する本人は、別に被害を受けたわけでもないのに、なぜあんなにムキになって炎上させるのだろうか?(ひどい)
・格闘技団体では、暴言など目に余る行為に罰金などのペナルティを導入することとした。場合によっては試合中止もあるとのこと。(ひどい)
・ルール違反が目に余る状態になっていたイギリスだから、ロックダウンでも規制に従わない人が続出して警察は大忙しになるのではと予想していた。(ひどい)
2.慣用句「目に余る」の類義語!
続いて、「目に余る」の類義語を紹介しますね。
同じ「見る」系の慣用句では「見るに堪えない」があります。
「見続けることに耐えられない」という意味なので、「目に余る」と同じ。
それから、「目も当てられない」も同じ意味です。
その他は、以下のとおり。
「常軌を逸する」
「甚だしい」
「尋常ではない」
「道に背いた行為」
「度を越す」
「無茶苦茶」
こういったところでしょうか。
まとめ
以上が、「目に余る」の例文についてでした。
参考にしてください。
冒頭でも説明しましたが、「目に余る」には2とおりの意味があります。
悪い意味とそうではない意味がありますので、誤解を招かないよう使う際は注意が必要ですよ。