慣用句である「二の足を踏む」。
「一歩目は踏み出して進みながら、二歩目はためらいその場で足踏みする」ということ。
つまりは、「思い切って物事を進めることができない」という意味です。
では、この「二の足を踏む」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「二の足を踏む」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.慣用句「二の足を踏む」の例文を簡単な短文で!
・消費税が上がる前にマイホームを購入しようと進めてきたが、その金額が高額であることから直前になると二の足を踏んでしまう…。
・今日は絶対に彼女にプロポーズしようと考えていた。しかし、会話の中でちょっとした口論があったことから、今日プロポーズするべきか二の足を踏んでしまう…。
・結構な値の張るベッドを買ったのだが、サイズが大きすぎて部屋に入らなかった…。キャンセルしたいのだが、丁寧に対応してくれた店員の顔を想い出すとキャンセルするのも二の足を踏む。
・レストランの中の様子が見えるが、みんなネクタイを着用していて正装のようだ…。こんなラフな服装で入店してもよいものか二の足を踏む。
・怪我をしているネコを保護した人の話をきいた。やはり、治療費のことを考えたら二の足を踏むのも仕方のないことなのだが、思い切って病院に連れていったらしい。
・1か月以上二の足を踏んできたのだが、ついに今日、彼女に気持ちを告白した。その結果お付き合いの了解をもらって一安心。
・今、どうしてもこの焼肉屋の牛タンが食べたいのだが…。女性の私が一人で入るのはちょっと二の足を踏む…。
・結婚を申し込まれたのは嬉しいのだが…。彼の性格を考えると、これから先うまくやって行けるかが心配で二の足を踏む。
・私は現在プロジェクトの中心を担っている。そんな忙しい中で、育児休業の申請をするのはさすがに二の足を踏む。
・どうしても今日中に買い物に行かなくてはいけないのだが…。外が寒すぎて外出するのに二の足を踏む…。
2.慣用句「二の足を踏む」の類義語!
続いて、「二の足を踏む」の類義語を紹介しますね。
四字熟語では、「躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)」があります。
「躊躇逡巡」の「躊躇」は、「躊躇する」といった使い方をするとおり、「決心できない」「ぐずぐずする」「ためらう」という意味。
「躊躇逡巡」の「逡巡」も、同じ意味で「ぐずぐずする」「ためらう」という意味です。
同じ意味の言葉を2つ重ねて強調した四字熟語で、「いつまでも悩んで、物事を決めることが出来ない」ということ。
四字熟語以外では、もちろん「躊躇」も「逡巡」も類義語です。
その他は以下のとおり。
「ためらう」
「ぐずぐずする」
「踏ん切りがつかない」
「決めきれない」
などがあります。
まとめ
以上が、「二の足を踏む」の例文についてでした。
ところで、「二の足を踏む」と似たような言葉として、「二の舞を踏む」といった言葉が使われることがあります。
実はこの「二の舞を踏む」は、誤用。
間違いですよ。
正しくは、「二の舞を演じる」。
「前の人と同じ失敗を繰り返す」という意味で、「二の足を踏む」とは意味も全く異なります。