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慣用句「煮詰まる」の例文!簡単な短文でわかりやすく紹介!

更新日:

 
慣用句である「煮詰まる」。
 
 
「煮えてしまって、水分がなくなる」ということ。

つまりは、「議論が十分になされて、結論が出る段階に近づく」という意味です。
 
 
ただし現在はその意味ではなく、「議論が進まなくなる」「アイデアが出尽くした」という意味で使われることが多いのですが、これは間違い。

誤用ですので気を付けましょう。
 
 
 
では、この「煮詰まる」、どのような場面でどのように使うべきなのか?

ということで、「煮詰まる」の使い方を例文で紹介していきます。

特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
 

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1.慣用句「煮詰まる」の例文を簡単な短文で!

・朝から続いた会議だが、3時間以上もの熱い議論の末、ようやく煮詰まってきた感じがする。時間はかかったが意義のある会議だった。
 
 
・バンドの方向性についてメンバーと議論したのだが、どうしても煮詰まらない。方向性がまとまらないのであれば解散も視野に入れるしかない。
 
 
・プレゼン用の資料作成を上司と進めてきたが、プレゼン前日にようやく煮詰まった。明日は大丈夫だろう。
 
 
・営業部の会議はいつもスムーズで羨ましい。我が部の会議は資料ばかり多いのだが、煮詰まるまで無駄に時間がかかりすぎる。
 
会議
 
・取引先に対し納入ミスのお詫びに行ったのだが…。誠意を尽くしてお詫びをしても、決して煮詰まることはなかった。
 
 
・経理部と予算交渉をしたが、最初は全く取り合ってもらえなかった…。しかし時間をかけて交渉したかいがあり、ようやく煮詰まってきた。
 
 
・説明会にて、受け手側からの質問が止まらない。納得ができていないのが第一の理由だが、結局煮詰まることはなかった。
 
 
・取引の価格交渉は、全く先に進まない。何日たっても折り合いがつくことがなく、煮詰まることはなかった。
 

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2.慣用句「煮詰まる」の間違った使い方!

続いて、本来の意味ではない間違った使い方を紹介します。
 
 
 
・会議では、アイデアが出尽くして議論が進まないことから、「煮詰まったので今日は一旦やめて、明日また会議を続けよう」といった発言があった。(誤用)
 
 
・話し合いは煮詰まってしまい、全く発言がなくなってしまった。時間だけがただ浪費されていくのは残念だ…。(誤用)
 
 
・いくら考えても、もう煮詰まってしまってこれ以上の発想は生まれない…。考えるだけ無駄ではないか?(誤用)
 
お手上げ
 
・創意工夫しろと言われても、もう煮詰まってこれ以上は無理…。どうしようもないと思うのだが…。(誤用)
 
 
・オリジナリティーを出したと思ってずっと考えているのだが、煮詰まってもう無理…。あきらめる…。(誤用)
 
 
 
これらは全て、「議論が進まなくなる」「アイデアが出尽くした」という意味での「煮詰まる」の使い方です。

これは、間違いですので気を付けましょう。
 

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まとめ

以上が、「煮詰まる」の例文についてでした。
 
 
「煮詰まる」と似た意味の言葉としては、「議論が終局に向かう」というものがあります。

つまり、「結論が近づく」「終着点が間近」ということ。
 
 
決して、「行き詰る」ということではありません。

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