時々、文章などで使われる「対照」という言葉。
「二つの事物を照らし合わせて比べること」という意味。
また、その他に「全く性質の違う物どうしを並べ比べたとき、その違いが際立つこと」という意味もあります。
では、この「対照」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「対照」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「対照」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・テレビ番組で、アメリカ人の発言内容と字幕スーパーの内容を対照したところ、微妙な違いがあることがわかったらしい…。【照らし合わせ比べる】
・会社の財政状態を客観的に把握することができる「貸借対照表」は、正しい経営判断をする上で欠かせないものです。【照らし合わせ比べる】
・江戸時代から現在までの言葉と方言の対照研究が専門です。著作もありますので、よかったら購入して読んでみてください。【照らし合わせ比べる】
・すみませんが、先に配布した決算報告に誤りがありました。正しい報告書と正誤対照表をお配りしますのでご確認ください。【照らし合わせ比べる】
・税制改正法案が今国会に提出されましたが、それに伴い、財務省より、所得税法等の一部を改正する法律案の新旧対照表等も公表されています。【照らし合わせ比べる】
・今週は、北海道は高温、沖縄は低温傾向になることが予想されます。北と南で対照的な気温の変化となりそうです。【比べたら違いが際立つ】
・彼の演技は、「静」と「動」の対照が素晴らしい。印象に残る演技だし、心に残る優れた作品だったと思う。【比べたら違いが際立つ】
・前政権は国家観を中心にした政策だったが、現政権は細かい人の暮らしに直結する政策。綺麗に対照をなしている。【比べたら違いが際立つ】
・雨が降りしきる外の天気とは対照的に、表情は晴れやかさに満ちていた。今期の成績が裏付けされているのか。【比べたら違いが際立つ】
・現在はひっそりとした街。ところが、駅から小橋通りに抜ける小道の途中に、静かな街とは対照的に夜間でもひと際異彩を放つ極彩色の建物がある。【比べたら違いが際立つ】
2.「対照」の類義語!
続いて、「対照」と似た意味の言葉を紹介します。
「照らし合わせて比べる」という意味では、「比較」。
あとは、「突き合わせる」「対比」などがあてはまります。
単純に「比べる」も類義語ですよ。
それから、「比べたら違いが際立つ」という意味では、以下のとおり。
「正反対」
「真逆」
「対極」
「両極性」
「裏腹」
「あべこべ」
などがあります。
まとめ
以上が、「対照」の例文についてでした。
参考にしてください。
「対照」と、間違いやすいのが「対象」と「対称」。
「対象」は、行為の目標となるもののことで、「調査の対象」「女性だけを対象にしたアンケート」といった使い方をします。
「対称」は、物と物とが互いに対応しながらつり合いを保っていることで、「左右対称」「点対称」「線対称」といった使い方をします。