会話などで時々使われる「善悪」という言葉。
読み方は、「ぜんあく」と「よしあし」の二通りあります。
「ぜんあく」は「よいことと、悪いこと」という意味。
そして「よしあし」の方は、「よい点も悪い点もあって、どちらか一方にと急には決められない状態」という意味で、微妙な違いがあります。
では、この「善悪」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「善悪」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「善悪」の例文を小学生にでもわかりやすく簡単な短文で!
・お前はすでに善悪の区別ができる年だ。小学生だからといって甘えたことばかり言ってはいられない。キチンと相手に謝ってこい。【ぜんあく】
・能力主義においては、善悪が表裏一体であることに注意しなければいけません。「善」の側面ばかりに慣れ親しみ、「悪」の側面には気づきにくい。【ぜんあく】
・俳優なので善良な役をすることもあれば悪役の場合もあります。私は基本的に善悪関係なくどちらの役も大好きですよ。【ぜんあく】
・道徳科は、小学校段階で確実な「善悪の判断」の習得を目指し、それを包含した「自律」とそれを土台にした「自由と責任」に関する学習が求められている。【ぜんあく】
・これは、遊びながら善悪の区別が学べるというすごろく式のボードゲーム。挿絵にも工夫を凝らしています。【ぜんあく】
・大学校時代に書いた「戦争善悪論」が物議をかもしたという。戦争は善か悪か、その本質を論じた内容になっている。【ぜんあく】
・夫婦2人揃って行事に参加することは、よいことなのか悪いことなのか…。今回のテーマは「夫婦で子どもの行事に行く善悪」です。【よしあし】
・インテリアデザイナーはトレンドやスタイルにとても詳しいので、誰かの家に入ったとき、ついついインテリアの善悪を判断してしまうらしい。【よしあし】
・大安と仏滅は大吉と大凶のように思われがちですが、実は大安と仏滅の善悪はほとんど変わりません。【よしあし】
・普段は皆、「トロがうまい」「きょうのウニは新鮮」と、ネタの善悪に注目し、それらをのせるシャリを話題にしませんよね。【よしあし】
・株価とは、景気の善悪や個々の企業の経営成績、また株式を売り買いする人たちの動向などに影響されて動くものです。【よしあし】
・子供の永久歯が生え揃うまでに、歯並びの善悪を見分けるにはどうすればよいですか?見極めるポイントがあるのでしょうか?【よしあし】
2.「善悪」の類義語!
続いて、「善悪」と似た意味の言葉を紹介します。
「ぜんあく」の意味では「正邪曲直(せいじゃきょくちょく)」。
これは、「正しいことと、正しくないこと」という意味です。
あとは、「理非曲直(りひきょくちょく)」。
これは、「道徳的に正しいことと間違っていること」という意味です。
それから、「よしあし」の意味では以下のとおり。
「可否」
「適否」
「当否」
「良不良」
「可不可」
などがあります。
まとめ
以上が、「善悪」の例文についてでした。
参考にしてください。
「善悪」は、「ぜんあく」と「よしあし」という2つの読み方があって意味が異なります。
「ぜんあく」の場合は、漢字は必ず「善悪」ですが…。
「よしあし」の場合は、「善悪」の他に「良悪」があります。
また、送り仮名も「善し悪し」や「良し悪し」の場合も。
むしろ、「善し悪し」「良し悪し」の方が多く使われており、一般的といえます。