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「自体」と「事態」の違い!わかりやすく例文で解説するよ!

更新日:

 
「自体」と「事態」。

読み方はどちらも「じたい」です。

まぎらわしいです…。
 
 
たしか、「緊急事態宣言」の時は「事態」だったような…。

「緊急自体宣言」とはいいませんよね…。

ということは、「自体」と「事態」は完全に意味が違うということか…。
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「自体」と「事態」には明確な違いがありました!
 
 
本記事では、「自体」と「事態」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「自体」と「事態」の意味の違い!

最初に、「自体」と「事態」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「自体」とは、もともとの本体、そのもの自身という意味。

「事態」とは、物事のありさまのことで、多くが深刻で好ましくない場合に使う言葉。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「自体」の意味とは!

「自体」は、もともとの本体、そのもの自身という意味。
 
 
たとえば、「動物園自体は大好きなのですが、人混みが嫌いなので行きたくない…」といった使い方をします。

これはつまり、「動物園そのものは大好きだ」ということ。
 
 
「自体」は、あるものの「本体」「自身」を指しますので、「自体」の前には必ずあるものが付きます。

この例文では「自体」の前に「動物園」が付きました。
 
 
あとは、「プリン自体は好きなのですが、現在はダイエット中なのでやめておきます…」といった使い方をします。

この場合は、「プリンそのもの自身は好きだ」「プリン本体は好きだ」ということ。

そして、「自体」の前には「プリン」が付いています。

プリン
 

②「事態」の意味とは!

「事態」は、物事のありさまのことで、多くが深刻で好ましくない場合に使う言葉。

ポイントは、深刻で好ましくない場合に使うという部分。
 
 
つまり、多くが悪い意味で使用するということです。

たとえば、「緊急事態」「非常事態」「不測の事態」「消防車が出動する事態といった使い方。
 
 
 
仮に、「良い意味」で「事態」を使った場合はどうなるか?

ということで、「良い意味」の例文で、「事態」と似た意味の「状態」と比較します。
 
 
「社員全員が頑張ってくれたおかげで、会社の経営は良い状態だ!」

この例文を「事態」に置き換える下のようになります。
 
 
「社員全員が頑張ってくれたおかげで、会社の経営は良い事態だ!」

ということで、違和感満載の文章になりました…。
 
 
 
例文で「状態」を使いましたので、「事態」と「状態」の違いについても若干触れておきますね。

まず上の例文のとおり、「状態」は良い意味として使うことが可能。
 
 
その他に、「状態」は「人」「物」など幅広い「物事」に対して使えますが…。

「事態」は、どちらかといえば「事」に限定されて、「人」「物」に対しては基本的に使いません。
 
 
「物」に対する例文は以下のとおり。

たとえば、「スマホの状態が悪く、インターネットにつながらない」といいますが…。

「スマホの事態が悪く、インターネットにつながらない」とはいいません。
 
 
あと「人」に対する例文では、「現在は集中治療室にいるが、危険な状態だ」といいますが、「現在は集中治療室にいるが、危険な事態だ」とはいいません。
 
 
双方ともに使える例文が以下のとおり。

「警察が駆けつけるような状態

「警察が駆けつけるような事態
 
 
というように、どちらも違和感がありません。

警察
 

③「自体」と「事態」の違いを整理!

それでは、ここで一度「自体」と「事態」の違いを整理します。
 
 
もともとの本体、そのもの自身が「自体」

そして、物事のありさまが「事態」。
 
 
ありさまはありさまでも、「事態」は多くが深刻で好ましくないありさまに使います。

 

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2.「自体」と「事態」の辞書での意味!

続いて、辞書による「自体」と「事態」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「自体」の辞書での意味!

【自体】

・(自分のからだの意から)そのもの自身。「それ―むりな話だ」

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容です。
 

②「事態」の辞書での意味!

【事態】

・事のありさま。なりゆき。「不測の―」

引用元:旺文社国語辞典

説明どおりですが…。

これだけだと、少しわかりにくいですね…。

緊急事態
 

3.「自体」と「事態」の使い方!

次に、「自体」と「事態」の使い方を例文で紹介します。
 

①「自体」の使い方!

・タイヤ自体が発するノイズを低減する技術が急速に進歩している。

・だいたい鉛筆自体を使う人が少なくなっている。

・これを機に芸術文化支援の仕組み自体を見直すべきとの声もある。

・名刺自体は、家庭のインクジェットプリンターで手軽に印刷することができる。
 

②「事態」の使い方!

・恐れていた事態が、ついに現実になった。

・災害や予期せぬ事態における事業継続計画について、策定方法などを聞いた。

・難航している工事をめぐって国土交通省は事態の打開に向けた提案を行いました。

・再び噴火が発生し、近隣住民を避難させる事態となった。

火山
 

4.「自体」や「事態」には似た意味の言葉がたくさんある!

「自体」や「事態」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「状態」と「常態」の違い!わかりやすく例文で解説するよ!

「環境」と「状況」の違い!例文でわかりやすく解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「自体」と「事態」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「自体」は、もともとの本体、そのもの自身という意味。

「事態」は、物事のありさまのことで、多くが深刻で好ましくない場合に使う言葉。
 
 
読み方は同じ「じたい」ですが、意味は全く異なります。

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