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「中央」と「中心」の違いを解説!やはり確かな差があった!

更新日:

 
「中央」と「中心」。

「お皿の中央といいますし「お皿の中心ともいいます。

ですから、同じ意味だと思っていましたが…。
 
 
「チームの中心となり牽引する」とはいいますが、「チームの中央となり牽引する」とはいいません…。

それから、会社では中央進出」といいますが、中心進出」とはいいませんよね…。

ということは、「中央」と「中心」には使い方に違いがあるということか?
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「中央」と「中心」には確かな違いがありました!
 
 
本記事では、「中央」と「中心」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「中央」と「中心」の意味の違い!

まずは、「中央」と「中心」の意味の違いを端的にお伝えします。

「中央」と「中心」は、円周上または球面上のすべての点から等距離にある点のことであり、正方形や長方形の対角線が交わる点のこと。

ですが、これは「だいたいの位置」「おおよそのエリア」であっても構いません。

それから「中央」には、全体の中枢的な役割を果たす組織という意味と、首都の意味があります。

また「中心」には、かなめという意味があります。

 
一言であらわすと、こういった違いです。

それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
 

①「中央」の意味とは!

「中央」は、円周上または球面上のすべての点から等距離にある点のことであり、正方形や長方形の対角線が交わる点のこと。

しかも、これは正確である必要はありません。

だいたいのエリアでよいのです。

たとえば、中央部」中央地区」といった使い方をしますが、これはある「一点」を指しているわけではありません。
 
 
 
ただし、「中央」には独自の意味が2つあります。

1つが、全体の中枢的な役割を果たす組織のこと。

たとえば、「組合員の声を中央に届ける」といった使い方をします。

これは、意見を中枢の組織に届けるという意味。
 
 
 
もう1つが、首都という意味。

企業などでは、中央進出」といった使い方をします。

これは、首都への進出という意味です。

街
 

②「中心」の意味とは!

「中心」も、円周上または球面上のすべての点から等距離にある点のことであり、正方形や長方形の対角線が交わる点のこと。

これは「中央」と同様、正確である必要はありません。
 
 
「中央」は中央部」中央地区」といった使い方をしますが、「中心」も中心部」といった使い方をします。

中心部」も、「一点」を指しているわけではありません。
 
 
 
さらに、「中心」の独自の意味として「かなめ」があります。

よく「キャッチャーは扇のかなめ」といいますが、この「かなめ」ですね。

これは、「中央」の全体の中枢的な役割を果たす組織という意味に似ていますが、若干違います。
 
 
「中央」はあくまでも「組織」限定ですが、「中心」は「組織」も含みますがその他に「場所」「物」「人」など様々なものが対象。

たとえば、「野球で、守備の時にキャッチャーはチームの中心となる」といった使い方をします。
 
 
これは、「人」に対して使った「中心」ですが、これを「中央」に置き換えることはできません。

その他には、「政治経済の中心「文化の中心といった使い方をします。

国会議事堂
 

③「中央」と「中心」の違いを整理!

それでは、ここで一度「中央」と「中心」の違いを整理します。
 
 
円周上または球面上のすべての点から等距離にある点のことであり、正方形や長方形の対角線が交わる点が「中央」であり「中心」のこと。

しかも、これは「一点」であっても「だいたいの位置」「おおよそのエリア」であっても構いません。
 
 
それから、「①全体の中枢的な役割を果たす組織」という意味と、「②首都」の意味があるのが「中央」。

また、「かなめ」という意味があるのが「中心」です。
 

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2.「中央」と「中心」の辞書での意味!

続いて、辞書による「中央」と「中心」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「中央」の辞書での意味!

【中央】

①中心。真ん中。

②中心的な機能を果たすところや機関。

③首都。↔地方

引用元:旺文社国語辞典

意味が3種類で説明どおりですね。

ビル
 

②「中心」の辞書での意味!

【中心】

①真ん中。

②[数]円周上または球面上のすべての点から等距離にある点。

③非常に大事な所・もの・人。かなめ。「経済の―地」「話題の―」

引用元:旺文社国語辞典

意味①が「だいたい」で、意味②が「一点」です。

意味③が「かなめ」ですね。
 

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3.「中央」と「中心」の使い方!

次に、「中央」と「中心」の使い方を例文で紹介します。
 

①「中央」の使い方!

・横断歩道や中央線などのペイント部は、雨天時にタイヤが滑りやすい。

・洗濯物は部屋の中央に干すと、空気の動きがあり乾きやすい。

・矮小銀河の中央部が2億5000万年で1回転していることがわかった。

・党中央委員会は今月下旬の総会で重大問題を討議するとしている。

・地方から中央という短絡的な発想ではなく、海外へも目を向けよう。
 

②「中心」の使い方!

・アームの先に回転翼の中心軸を設けているのがデメリット。

・関東を中心に約50店舗を展開するインテリアショップ。

・東京五輪組織委は式典の企画や演出を担当する中心人物の辞任を発表。

・NHLでチームの中心選手として活躍していたパボル・デミトラ。

・地球の中心部にある内核が回転しているとする研究成果が発表された。

地球
 

4.「中央」や「中心」には似た意味の言葉がたくさんある!

「中央」や「中心」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「最中」と「途中」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

「中央」と「真ん中」の違いを解説!実は意外な差があった!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「中央」と「中心」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「中央」の意味は以下の3種類。

①円周上または球面上のすべての点から等距離にある点で、他の形でもだいたいでも可。

②全体の中枢的な役割を果たす組織。

③首都。
 
 
「中心」の意味は以下の2種類。

①円周上または球面上のすべての点から等距離にある点で、他の形でもだいたいでも可。

②かなめ。

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