「礼儀」と「マナー」。
この違いって、まぎらわしいですよね…。
ていうか、同じ意味なのでは?と思ってしまいます。
「礼儀をわきまえる」
「マナーをまもる」
ん??これ同じ意味では???
しかし、「礼儀」と「マナー」では微妙な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「礼儀」と「マナー」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「礼儀」と「マナー」の意味の違い!
最初に、「礼儀」と「マナー」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「マナー」とは、その場にふさわしい動作や行儀作法のこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「礼儀」の意味とは!
「礼儀」は尊敬の気持ちを表す作法です。
ちなみに「マナー」も「作法」ではありますが、「尊敬」か「ふさわしい」かの違いですね。
「礼儀」は尊敬の気持ちを表す作法ですので、その気持ち伝える相手が存在します。
たとえば、他人から親切にされた時には、その人に対して感謝の気持ちを伝えますよね。
感謝の気持ちを伝えるときは、尊敬の意を込めて頭を下げます。
敬語になる場合もありますよね。
「ありがとうございます」と発言し、頭を下げる行為で感謝の気持ちを伝えますが、これが「礼儀」。
②「マナー」の意味とは!
「マナー」はその場にふさわしい動作といった作法のこと。
その場にふさわしい動作ですので、前項で説明した尊敬の気持ちを伝える行為も含まれます。
この場合は「マナー」と「礼儀」は、同じことを指しているのですね。
ただし、「マナー」の方は必ずしも相手が存在するとは限りません。
たとえば、「テーブルマナー」というものがありますが、これは誰かに何かを伝える行為ではありません。
伝える相手がいなくても、その場にふさわしい動作としてナイフやフォークを使います。
伝える人が存在しなくても、ふさわしい動作として行う作法が「マナー」ということ。
③「礼儀」と「マナー」の違いを整理!
それでは、ここで一度「礼儀」と「マナー」の違いを整理します。
尊敬する気持ちを表す作法が「礼儀」。
その場にふさわしい動作や行儀作法が「マナー」。
「礼儀」は相手に敬意を伝えること、「マナー」はみんなで決めたルール、といった言い方もできますね。
2.「礼儀」と「マナー」の辞書での意味!
続いて、辞書による「礼儀」と「マナー」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「礼儀」の辞書での意味!
【礼儀】
・社会の慣習によるによる敬意の表し方。礼の作法。
引用元:旺文社国語辞典
「敬意の表し方」ですので、説明どおりですね。
②「マナー」の辞書での意味!
【マナー】
・その場にふさわしい態度。行儀作法。
引用元:旺文社国語辞典
「行儀作法」ということで、説明どおりの内容です。
3.「礼儀」と「マナー」の使い方!
次に、「礼儀」と「マナー」の使い方を例文で紹介します。
①「礼儀」の使い方!
・礼儀を重んじるように子供の頃から教育された。
・全く礼儀をわきまえない人は本当に不愉快だ。
・常に礼儀正しい行動を心がける。
・気持ちがこもっていない挨拶は礼儀に欠く。
②「マナー」の使い方!
・人々が並んでいる中で割り込みをしないのがマナーである。
・スマホをマナーモードに設定する。
・ビジネスマナー研修会に初めて参加する。
・手紙を書く時のマナーとは。
4.「礼儀」や「マナー」には似た意味の言葉がたくさんある!
「礼儀」や「マナー」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「礼儀」と「マナー」の意味の違いと使い分けについてでした。
「礼儀」は、相手に尊敬する気持ちを表す作法のこと。
「マナー」は、その場にふさわしい行儀作法のこと。
「礼儀」は必ず相手が存在しますが、「マナー」は必ずしも相対する人がいるわけではありません。