「直角」「方角」といった使い方をする「角」という漢字があります。
読み方は、「かど」や「かく」、また「つの」「すみ」とも。
この「角」ですが、人名などでちょっと違った形状の漢字を見かけることがあります。
「角」と似ていますが、下のように少し違う漢字。
「角」の真ん中の縦の線が、下に突き出ています。
実は、この字は「角」の異体字であり、形は違いますが「角」であって、意味や読み方も全く同じもの。
しかも、名前などで現在もしっかり使われています。
問題は、パソコンで変換しても突き出る「角」が出てこないこと。
ということで、本記事では突き出るタイプの「角」を、パソコンなどに表示させる方法についてわかりやすく解説していきます。
かなり深堀しましたので、ご期待ください!
1.突き出る「角」の漢字を最も簡単に表示させる方法!
突き出るタイプの「角」を表示させる方法で、最も簡単なのが「フォント変更」です。
フォントの種類を変えるだけなので、ほんの一瞬で完了しますよ。
では、そのフォント名ですが…。
具体的には、「Microsoft YaHei」「Microsoft YaHei Light」「Microsoft YaHei UI」「Microsoft YaHei UI Light」「NSimSun」「SimSun」など。
これらは全て中国語フォントで、変更するだけで突き出る「角」になります。
フォントの画像は、以下のとおり。
紙に印刷する際は、このフォント変更が最も簡単。
データで他人とやり取りする場合は、相手側のパソコンに同様のフォントが搭載されていれば問題ありませんが…。
こういったフォントが存在しない機種だと、相手側パソコンに表示させるのは不可能です。
そういった場合は、PDFファイルに変換してから送付するのが良いでしょう。
2.その他の突き出る「角」の漢字を表示させる方法!
前項で紹介した中国語フォントが搭載されていないパソコンの場合は、手作業で「突き出る角」のフォントを作ってしまうという方法もあります。
ただし、これは結構面倒…。
ですから、頻繁に「突き出る角」を使うようであれば検討してください。
たとえば、お得意様や親せきなどに「突き出る角」の名前の人がいて、パソコンでしょっちゅう使用する場合は作ってしまった方が賢明かもしれません。
最初だけ面倒な作業がありますが、一度作ってしまえば繰り返し使うことができますよ。
やり方は、使用するOSによって作業が異なります。
たとえば、下のリンクはWindows10用の作業手順。
Windows 10でパソコンに標準で搭載されていない文字や記号を作成する方法
Windows10以外の方は、微妙に作業が異なりますので、それぞれのOS名で検索してみてください。
検索方法は、「Windows○○␣外字の作り方」といった具合。
それから、「突き出る角」が含まれる有料フォントを購入するというのも一つの手段。
市販の「外字付フォント」を探してみてください。
有料ですので、当然出費が伴いますが…。
その金額と、作業の手間などを天秤にかけて判断しましょう。
「人名外字」「外字付」などで調べて、必ず「突き出る角」が含まれているのかを確認してくださいね。
せっかく購入しても、目当ての漢字が含まれていないのであれば意味がありませんから…。
まとめ
以上が、突き出るタイプの「角」を、パソコンなどに表示させる方法についてでした。
突き出るタイプの「角」を表示させる方法で、最も簡単なのが「フォント変更」。
「Microsoft YaHei」「Microsoft YaHei Light」「Microsoft YaHei UI」「Microsoft YaHei UI Light」「NSimSun」「SimSun」などに、フォント変更するだけなので一瞬で終わります。
こういったフォントへ変更できない場合は、外字を手作業で作るか、有料フォントの購入を検討してみてください。