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「昴」と「昂」の違い!意味や成り立ち含め徹底解説するよ!

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漢字の「昴」と「昂」。
 
 
一見、同じ漢字のようで…。

「日」の下が「卯」と「卬」であり、似てはいますが読み方も意味も全く異なる漢字です…。
 
 
ちなみに、「昴」の「卯」は、「柳の木」の「柳」に使われていますし…。

「昂」の「卬」は、「歓迎会」の「迎」や「仰げば尊し」の「仰」という漢字に使われています。
 
 
さてさて…。

この似た漢字なのですが…問題は名付けでどっちを使うべきなのか?ということ…。
 
 
 
そんなわけで、この似た2つの漢字について徹底的に調査しました。

本記事では、「昴」と「昂」の意味の違いと、漢字の成り立ちなどをわかりやすく解説していきます。

併せて、名付けのポイントについても説明しますので、ご期待ください!
 

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1.「昴」と「昂」の意味と漢字の成り立ち!

それでは、「昴」と「昂」の意味と漢字の成り立ちについて、それぞれ詳しく紐解いていきます。
 

①「昴」の意味と漢字の成り立ち!

最初は、辞書による「昴」の意味から。
 

【昴(ぼう・すばる)】

・すばる。星座の名。二十八宿の一つ。「昴宿」

引用元:旺文社国語辞典

 
「昴」は「ぼう」と読みますし、また「すばる」とも読みますが、上の意味は辞書の「ぼう」の箇所に記載されている内容です。

意味は、「すばる」とありますが、これは「星座の名」のことで「星団の名」とも。
 
 
具体的には、牡牛座を形成している「一団」の星を指しています

下の画像をご覧ください。
 
昴
 
大きな牡牛座があって、その中の右上の部分の星団が「昴」です。

「昴」の星団を拡大したのが、下の画像。
 
昴
 
あと、わかりやすく「牡牛座」の全体像も紹介しますね。
 
牡牛座
 
右上の星団が「昴」ということ。
 
 
それから、辞書の「すばる」の箇所に記載されている意味は以下のとおりです。
 

【昴(すばる)】

・牡牛座にあるプレアデス散開星団の和名。肉眼では六つの星が見える。二十八宿の一つ。六連星。

引用元:旺文社国語辞典

 
意味は、「ぼう」の箇所にある内容と同じです。

ちなみに、「六連星」とありますが、これもこの星団の和名ですので、つまりは「昴」と同意。
 
 
あと、「二十八宿の一つ」とありますので、その意味も紹介します。
 

【二十八宿(にじゅうはっしゅく)】

・昔、インド・ペルシャ・中国などで、天体の所在を表すために、天球を横道に沿って二十八に分けたもの。

引用元:旺文社国語辞典

 
天球を28分割して、その一つ一つを「宿」にたとえたのですね。

その中の一つが「昴(すばるぼし)」。

「昴」以外にも、「斗(ひきつぼし)」「女(うるきぼし)」「翼(たすきぼし)」など、全部で28存在します。
 
 
 
続いて、「昴」の漢字の成り立ちを紹介しますね。
 
 
こ漢字の「昴」の起源は、古代中国の「十二支」です。

「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」「卯(う)」「辰(たつ)」「巳(み)」…。

と続く、年賀状作成時にお世話になる「十二支」ですね。
 
 
古代中国では、時間や方角などは星の位置で決められていたのですが、その名称とされたのがこの「十二支」。

そして、この十二支の中の「うさぎ」、つまり「卯(う)」が「昴」の原型です。
 
 
要するに、「卯」の方角にあったのが、「昴」という星だったということ。

「昴」の下半分が「卯」ですよね。
 
 
この「卯」に、太陽を意味する「日」が加わりました。

「日」は、「空」「天体」を表す漢字でもあります。
 
 
余談ですが、「卯」は「左右に開いた門」を表した漢字で…。

この「門」は「陰暦の2月」を表現しており、「全てのものが冬の門から飛び出す」ということが「卯」の漢字の成り立ちです。
 
 
漢字の成り立ちについては以上ですが…。

この漢字の「すばる」という読み方は、「統一する」の「統」が語源です。

星団がまとまっていることから、「まとめる」意味がある「統ばる」の「すばる」が当てられました。
 
星団
 

②「昂」の意味と漢字の成り立ち!

次に、「昂」の意味を紹介します。
 

【昂(こう・あがる)】

・あがる。日がのぼる。高くなる。あげる。気がたかぶる。物価が高くなる。「昂騰・昂奮・昂揚・激昂・軒昂」

引用元:旺文社国語辞典

 
これは「こう」という読みの箇所にある意味ですが…。

内容は、「あがる」「日がのぼる」ということで、星を指す「昴」とは全く意味が異なります…。
 
 
それから、「あがる」の箇所も調べましたが、そこには「上がる」「騰がる」「挙がる」「揚がる」の意味は載っているものの、「昂」の「あがる」は載っていませんでした…。
 
 
 
そして、「昂」の漢字の成り立ちですが…。

「昴」の方は「卯」でしたが、それと似てはいるものの全く異なる「卬」です。
 
 
この「卬」の左側は「立つ人」を表しており、一方の右側は「ひざまずく人」

つまり、「ひざまずく人」が「立つ人」を仰ぎ見ていることを表現しています

しかも、その2人の上にあるのが「日」であり、これは太陽のこと。
 
 
「ひざまずく人」は「立つ人」を尊敬しており、この「立つ人」のように「上にあがりたい」ということを表しているのです

そういったことで、「あがる」という意味として使われているのですね。
 

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2.「昴」と「昂」の名付けのポイント!

意味と漢字の成り立ちを紹介しましたので、ここからは「昴」と「昂」の名付けのポイントを紹介します。
 

①「昴」の名付けのポイント!

「昴」の意味は星団。

つまり、「星」という素敵な意味を持つ漢字です。
 
 
そこから、「光り輝き続ける人生を送ってほしい」「ひときわ輝く重要な人物になってほしい」といった願いが込められます。

あと「ひときわ輝く重要な人物」から、「リーダー的存在」「他人を導く人」といった願いも。

「まとめる」という意味の「統ばる」も当てはまりますしね…。
 
 
また、星は広大な宇宙に存在しますので、「宇宙のような広い心の持ち主」「大きな包容力で周囲をやさしく包み込む人」「寛大な人格者」といった願いが込められます。
 
 
 
「昴」の読み方は、「ぼう」と「すばる」ですが…。

「すばる」という読み方が多く使われているようですね。
 
 
男の子では、「昴(すばる)」「昴瑠(すばる)」「昴琉(すばる)」といった名前があります。

女の子にはなかなか使いにくいですが、男の子と同様に「すばる」という読みで使われているようですよ。
 
 
ちなみに、昔は女の子で「まこと」や「あきら」という名前は少なかったのですが…。

時代が進み、現在は「まこと」「あきら」ともに女の子でも多くいます。

「すばる」も普通に女の子に使われる時が来るのかもしれません…。
 
 
 
余談ですが、「昴」という漢字が人名用漢字になったのは1990年。

ですから、それ以前の生まれの人は「昴」という漢字を名前に使うことができませんでした…。

その時代は、仕方なくひらがなで「すばる」としていたみたいですね…。
 
 
もともと人名用漢字ではなかった「昴」ですが、谷村新司さんの曲「昴」が大ヒットしたことが後押しとなり…。

1990年に人名用漢字となったそうです。
 

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②「昂」の名付けのポイント!

「昂」の意味は「あがる」「日がのぼる」「気が高ぶる」など。
 
 
ですから、「人生をのぼっていってほしい」「向上心を持ってのぼってほしい」といった願いが込められます。

それから、「日がのぼる」という意味もありますので、「太陽のように明るく照らしてほしい」といった願いも。
 
 
また、「気が高ぶる」という意味からは、「何でも意欲的に挑戦する人」といった願いも込められるのではないでしょうか。
 
 
 
「昂」の読み方は、「こう」「あがる」ですが…。

名前には、「こう」が当てられることが多いようです。
 
 
たとえば、男の子では「昂(こう)」「昂輝(こうき)」「昂星(こうせい)」など。

女の子では、「昂(こう)」「昂子(こうこ)」などがあります。
 

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まとめ

以上が、「昴」と「昂」の意味の違いと、漢字の成り立ちなどについてでした。
 
 
「昴」は、牡牛座の中にある星団のこと。

「昂」の意味は「あがる」「日がのぼる」「気がたかぶる」です。
 
 
「昴」と「昂」は、非常によく似た漢字ではありますが、意味は全く異なりますよ。

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