「くらげ」は、そんなに頻繫に食べることはありません…。
ただ、自ら注文はしませんが、飲み会などで食べることがあります。
嫌いなわけではないのですが、どちらかいうと「くらげ」より「きくらげ」の方が好み…。
ところでこの「くらげ」、平仮名やカタカナ表記されることが多いのですが…、実は「漢字」があります。
海の生物の漢字といえば、「魚偏(うおへん)」が定番ですが…。
この「くらげ」は、魚偏がつきません…。
しかもその漢字の数、一つだけではありませんよ!
ということで本記事では、「くらげ」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「くらげ」を漢字で書くと?
最初に触れたとおり、「くらげ」の漢字は一つだけではありません!
漢字は下のとおり、三種類もあります!
水母
水月
この「海月」「水母」「水月」、全部「くらげ」のこと。
もちろん読み方も「くらげ」です。
ちなみに、私の辞書で「くらげ」の漢字を紹介しているのか調べてみました。
【くらげ(水母・海月)】
・[動]腔腸動物一群の総称。体は寒天質からなり、かさを開閉して海中を浮遊し生活する。猛毒の刺胞のあるものや、食用になるものがある。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、「海月」と「水母」だけが紹介されていました。
この「くらげ」の語源については、「くらげは眼が見当たらない」ということで、「眼が見えない」から「暗い・気配」で「暗気(くらげ)」になったとうい説があります。
それから、「輪笥(くるげ)」という丸い入れ物に似ているという説もあるのですが、どちらが正解なのかはわかりません。
また、「輪笥」って何だろう?と思って調べてみたのですが、「輪笥」の情報は一切ありませんでした。
それでは、次項ではこの漢字の由来について説明します。
2.「くらげ」の漢字の由来!
「くらげ」を漢字で書くと、「海月」「水母」「水月」。
それでは、それぞれの漢字の由来について説明していきます。
①「海月」の由来!
まず、最も多く使われている漢字「海月」から。
「海月」は、「かいげつ」とも読みます。
この「海月」の由来は、「くらげ」を丸い月にたとえたということ。
つまり、「海の中にいる月のような生き物」ということです。
また、「海面に映った月のような生き物」ともいえますね。
②「水母」の由来!
続いて「水母」ですが、これは「すいぼ」とも読みます。
この「水母」は、中国由来の漢字、つまり漢名ということ。
中国語で「くらげ」のことを「水母」と表記します。
そして、この「水母」の由来ですが…。
古代中国の書物「博物志」には、「くらげ」は自分の眼がないために、眼があるエビにくっついて生活したということが記載されているそうです。
そういった「くらげ」と「エビ」を親子にたとえ、「水の中の母」といった名称になったということ。
ただし、これは由来の一説であり、正確な由来についてはわかっていないという意見もあります。
③「水月」の由来!
最後の「水月」ですが…。
この「水月」は、一番使われる頻度の少ない漢字です。
最も使われるのが「海月」で、その次が「水母」、一番使われないのが「水月」。
そして、この「水月」は「すいげつ」とも読みます。
由来については、実は「海月」とほとんど同じ。
単純に、「海」が「水」に置き換わっただけです。
ですから、「くらげ」を丸い月にたとえて、「水の中にいる月のような生き物」「水面に映った月のような生き物」ということ。
まとめ
以上が、「くらげ」の漢字表記とその由来についてでした。
参考にしてください。
「くらげ」を漢字で書くと、「海月」「水母」「水月」です。
「海月」と「水月」の由来は、「くらげ」を月にたとえたということ。
「水母」は、中国語由来の漢字です。
由来については、「くらげ」と「エビ」を親子にたとえたという説があるのも確かですが…。
中国でなぜ「水」と「母」を当てたのか、正確な理由はわかっていないという意見もあります。