「マンゴー」といえば、「太陽のタマゴ」など高級フルーツのイメージ。
大好きですが、気が向いたらスーパーで買うというレベルまではまだかな…。
ところで、この「マンゴー」ですが、カタカナ表記ですので外来語なのかなと思っていましたが…。
実は、漢字表記ができるらしいといった噂を耳にしました。
しかも、その漢字表記なのですが、1つだけではないらしい…。
その数、なんと!5種類も存在しているとか…。
ということで本記事では、「マンゴー」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「マンゴー」を漢字表記すると?
「マンゴー」の漢字表記は、なんと5種類!
その漢字は、下のとおりです。
檬果
菴羅
菴摩羅
菴没羅
この、「芒果」「檬果」「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」全て「マンゴー」と読みます。
なかなか目にすることはない漢字ですよね…。
しかも、難しい字で普通に読めない…。
ちなみに、私が持っている辞書では下のとおり記載しています。
【マンゴー(mango)】
・ウルシ科の常緑高木。南アジア原産。葉は厚く互生。春、黄白色の花を開く。黄色に熟した果実は適度の酸味・甘味を有し食用。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、漢字表記では紹介されていませんでした。
それでは、次項ではこの由来について説明しますね。
2.「マンゴー」の漢字の由来!
「マンゴー」の漢字表記は、「芒果」「檬果」「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」です。
それでは、それぞれ5種類について詳しく説明していきますね。
①「芒果」の由来!
「芒果」は、中国由来の漢字表記といわれています。
マンゴーは、インドやインドシナ半島が原産地といわれているのですが、そこから中国などに広がったようです。
マレー語でマンゴーは「mangga(マンガー)」といいますが、この発音に中国語の似た発音の「芒果」を当てはめたもの。
中国語で「芒」は「マン」、「果」は「グオ」と発音します。
ですから、「芒果」で「マングオ」。
ちなみに、中国語で「芒」は「すすき」、「果」は「果実」を意味します。
「すすき」は関係ないですね…。
②「檬果」の由来!
「檬果」ですが、これも中国由来の漢字表記。
ですから、「檬果」も前項同様、マレー語の「mangga(マンガー)」に漢字を当てはめました。
中国語で「檬」は「マン」、「果」は「グオ」と発音します。
したがって、「檬果」で「マングオ」。
日本語で「檬」はレモンの「モン」の漢字ですが、中国語でも同じようにレモンの「モン」の部分に使われています。
日本語でレモンは「檸檬」、中国語でレモンは「柠檬(ニンマン)」。
③「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」の由来!
この「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」は、由来が共通しています。
読み方はそれぞれ違って、「菴羅」は「アンラ」、「菴摩羅」は「アンマラ」、「菴没羅」は「アンモラ」。
そして、中国語でマンゴーのことを、「芒果」「檬果」の他に「菴摩羅」ともいいます。
ですから、「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」は字の微妙な違いがありますが、全て中国由来といわれています。
これらは、古代インドのサンスクリット語、「amra(アームラ)」が語源。
この「アムーラ」から、「菴羅(アンラ)」「菴摩羅(アンマラ)」「菴没羅(アンマラ)」という漢字が当てはめられたという説が有力です。
ちなみに、「アムーラ」は「マンゴー」のことではなく「美味」という意味。
「マンゴー」と「美味」という言葉が、勘違いで伝わったといわれています。
まとめ
以上が、「マンゴー」の漢字とその由来についてでした。
参考にしてください。
「マンゴー」の漢字表記は、「芒果」「檬果」「菴羅」「菴摩羅」「菴没羅」と、全部で5種類。
いずれも、中国由来といわれています。
全て音韻をもとに漢字が当てはめられたもので、漢字の持つ意味は「果」以外は関係ありません。